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女王と俺の奇妙な日々
【ファンタジー 官能小説】

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混乱の兆し-3

俺たちは重なったまま、日本の俺の部屋に転移していた。
それに気付いた時、たちまち鬱の感覚に呑み込まれそうになったが、予め起こることを知っていれば均衡を保つこともできるものだ。それに、俺は心の底には希望の光を感じていた。
トパルミラは、最後の一雫を打ち出すために突いた俺の腰を、腹のなかで柔らかく受け留めた。
「Kie ni estas? 」
(ここはどこ?)
トパルミラが呟いた。この少女はまるで姉ででもあるかのように落ち着いて、力尽きた男をいたわるふうに、俺の頭を両腕で抱きしめた。
「Vi povas resti en mi tiom longe kiom vi volas. Sed ĉu vi fartas bone, sinjoro? Ĉu vi denove eluzis vian energion? 」
(あたしの中でゆっくり休んで下さいね。でも、調子悪いの、ミスター? また気を使い過ぎたの?)
トパルミラは、腰は離さず俺を下にすると、身を起こした。
「Nekonataj aferoj, ĉie estas odoro de la sinjoro. Ĉu ni eble estas en via lando? 」
(知らない物ばかり。ミスターのにおい。もしかして、ミスターの国?)
「Pravas. Tparmila, tie estas mia ĉambro. 」
(そうだ。トパルミラ、ここは俺の部屋だよ。)
トパルミラは俺の顔を見て微笑んだ。
「Mi estas en tiu mondo, prefere diri, en mia lando, iom malsana. Sed ne zorgu. 」
(俺はこの世界っていうか、自分の国では病気だったんだ。でも、気にしないで。)
俺は病気だと言ったら
「Mi estas fremdulo tie kaj konas nur vin. Mi faru ĉion por vi. Bonvolu montri al mi la landon. 」
(ここだとあたしはよそ者でミスターしか知らない。あたし、何でもします。ミスターの国を見せて。)
むしろ、二人だけでここに来られたことを喜んでいるふうに見えた。


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