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女王と俺の奇妙な日々
【ファンタジー 官能小説】

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思いはそれぞれに-4

午前の女性器検分が終わってから、俺はトパルミラを訪ねることにした。俺の一番の理解者だったトパルミラは、もう四日も顔を見せに来ていない。あの落ち込みようでは、家に籠っているのかもしれないと想像して、しかし、この国には果たして娯楽というものがあるのかと、ふと疑った。
思えば、俺は行為に忙しくて気にならなかったのだが、普段、それぞれの人間が、自分の時間を持っているのかと考えたら、疑わしいものだった。教練のほか、俺といる時間はトパルミラやルルッタラにとって、仕事のようなものなのだから。
俺の部屋に沢山ある書物も、言わば学術書ばかりだった。偶然、俺がそういうものが好きだから、娯楽の読み物のことなど思いも寄らなかったわけである。
音楽がない。絵画がない。趣味で着飾る服がない。人間には芸術が必要なのだと、いま俺は強く感じ出していた。
道々、トパルミラに俺ができることを考えた。話をしてやろうか。歌を歌ってやろうか。本を書いてやろうか。絵を描いて見せようか。
射精以外にも、できることが俺には沢山あるらしいと思うと、心に彩りが生まれて、自然、足取りも軽くなるのだった。


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