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Queen Celes
【二次創作 官能小説】

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Requiem〜前編〜-11

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――――ゴロゴロゴロ・・・・



――――ピシャァァン・・・・・



「・・・・はっ!!」



寝室の中にまで響き渡る音と、
漆黒の部屋全体を一瞬真昼にしたような光に起こされる形でセリスは目を覚ました。







─────セリスが飛空艇から戻ってきたのを見計らうかのように、黒雲が天を覆い、あっという間に島の上空を包み込んでいく

戻ってきたセリスがやや顔を赤らめ、セッツァーと視線を合わせることに躊躇いを見せるのに首をかしげつつも、
セッツァーは天候の激変と雨の到来を予告し、
今夜は飛空艇で一泊し翌朝天候の回復を待って出発する旨を伝えた。


そして自ら飛空艇内を案内し、
セリスが一泊するシャワー付き一等客室を提供したのだった。


奇しくもセリスの予想していた通りの展開になったわけである。



そんなセッツァーから夜食として用意されたサンドイッチを受け取りながらぎこちない礼を述べて部屋に引きこもる。
そのまま汗の染み込んだ衣服を脱いでハンガーにかけつつ、備え付けのシャワーの元栓を開き頭から熱い湯を浴びるセリス。

汗ばんだ肌を洗い、身体が温まったお陰で気分も一新されたとはいえ、飛行船に戻るまでの間にセリスの脳裏に浮かんできた様々な想念は頭の片隅に残ってはいたのだが。








――――それでもシャワー室を出てきたセリスは用意しておいたショーツを着替え、光沢がかったベージュのスリップを頭からすっぽりと身体に通した後、薄紫色のナイトガウンを身に纏いスリッパを履いて、
飛空艇内の談話室にいるセッツァーの元に顔を出してから改めて寝室に引っ込んだ。


セリスに背を向ける形で部屋の中央にに設置されたソファに身を預けていたセッツァーは、背後からのセリスの声に「おやすみ」と応じながらも、右手にある水割りのグラスを軽く上に上げただけで、背後に首を動かすこともなかった。


先程まで彼を意識していたセリスとしては、半分安心しつつ半分肩透かしを食らったような、どこか釈然としない気分になったものの、無言でその場を離れたのである。



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