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女王と俺の奇妙な日々
【ファンタジー 官能小説】

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石切り場の男(二)-3

「Paĉjo, ni baldaŭ iru. 」
(父上、私たちはそろそろ戻ります。)
「Do, preĝu ni. 」
(では祈ろう。)
姉と見える女も、男の声を聞いて入ってきた。二人はがちゃがちゃと音を立てながら武器を降ろすと、その場でなんと全裸になった。
俺を無視したように離れて胡座をかいた男に、女たちが両側から裸の身を寄せた。上を向けた手のひらを男が両膝に乗せると、女たちは尻を置いたかと見えたが、そのとき男は指を差し込んだらしい。
その姿勢で三人は瞑目したまま何か口々に唱え始めた。エスペラントではなかった。男の声は大きくなり、女は揺れて陶酔してきた。トランス状態とはこういうものかと俺はどこかで見た映像を思い出した。
二人の女は明らかに何度も性の恍惚に浸っていた。合唱に似た三人の声の響きは溶け合って、意識も一つになっているようだった。
十分とそれは続かなかった筈なのに、忘れられない異様な光景が、俺の時間感覚を麻痺させていた。
言葉が止まった。三人が同時に目を開いた。女二人の顔は輝くほどの喜びと自信に満ちていた。立ち上がると二人まっすぐ俺の前に来て、赤く上気した裸の性器を隠しもせず、上の女が
「Sinjoro, virinoj estas kreitaj de Dio por viroj, kaj viroj por Dio. Ĉu vi estas feliĉa, estante ĉe la reĝino? 」
(男の人、女は男のために、男は神のために、神によって創造されました。あなたは女王の元にいて幸福ですか。)
切れ長の白い溝をやはり俺の間近に寄せている子供も
「Ĉu vi vere kredas ke viroj kaj virinoj povas vivi egale kaj pace? 」
(男と女が対等に平和に暮らしていけると本気で信じているの?)
「Kion vi volas diri? 」
(何が言いたいんです?)
女たちの体が美しいので興奮してきた俺が尋ねたら
「Ni povos ŝanĝi la mondon pli bone ol la reĝino. 」
(私たちなら、女王よりも世界をより良くできますよ。)
そう耳元で子供が言い、二人は俺にキスをした。
女たちはまた武具をまとい、穴を出ていった。男は静かに黙っている。青緑色の瞳が鋭く一点を見つめていた。今日はもう何も話せないだろうと俺は感じた。

「Kia estis via interparolo? 」
(話し合いはどうでした?)
トパルミラが心配そうに聞いてきた。
「Ankoraŭ tute ne estas io klara por mi. 」
(まだ何もはっきりした事は分からない。)
ただ、上の女のあの言葉は、どこかで読んだことがある気がしていた。
「Ĉu vi vidis la kastritan parton de la viro? 」
(去勢された痕は見たの?)
ピツリフラが興味深そうな表情で尋ねたら、ルルッタラが
「Tio ne rilatis al la temo, ĉu? Sed ĉu la du piĉaĉoj estis bongustaj? Vi probable povos venki ilin per via kara glaveto, hehe. 」
(話に関係ないだろ。で、二人はいいオマンコだったのか。お前なら自分の刀であいつらに勝てるだろうな。ひひ。)
からかうのは安心からだと分かった。そこで俺は
「Mi faris nenion. Kvankam la iliaj estis ĉarmaj kaj mi estis kisita. Ni reiru al la reĝino! 」
(何もしなかったよ。綺麗だったし、キスもされたけど。女王のところへ帰ろう。)
「Kion !? Kisita? 」
(え? キス?)
女三人、声を揃えて驚いた。
帰りは行きよりずっと速く、徹夜で歩けば着けるのだったが、白い女に嫉妬した二人の希望で泊まることになり、女王に申し訳が立たないほど俺は搾り取られた。トパルミラも、二人に済むまで待たされた後は、一度も尻を俺の顔から離させなかった。


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