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xxxHOLIC+〜憂鬱来て〜
【二次創作 その他小説】

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xxxHOLiC+〜憂鬱来て〜(おまけ編)-1

「さあ!スーパーへ案内しなさい」
「ああ、じゃあ行こうか」
四月一日を先頭に歩き出す。
「で、何を作るつもりなの?」
「鍋よ鍋。 やっぱり鍋料理が楽よ」
四月一日はハルヒのハイなテンションに少し苦笑いを浮かべたが、視界の端に黒いどろっとしてそうな物質を見つけて憂鬱な気分になった。
四月一日にあやかしがおおいかぶさってくる。
「ぐ、離れてくれ」
四月一日はあやかしの重みに耐える様に足を踏ん張っている。
「ちょっと何よ? 急に変な行動とらないでよ! しかも離れろですって。 はん!言われなくても離れてやるわよ」
「いや、そういう訳じゃ」
依然、四月一日にはあやかしが取り付いたままだ。
「この、 やあ!」
四月一日が腕を振り回す、ハルヒは冷ややか視線のなかにも悪魔降臨や地縛霊に取り付かれたのではないかという、まあなんか輝いた視線を送っている。
不意にあやかしが四月一日から離れて行った。
「あ、離れた」
「よう。 また、あやかしか?」
四月一日はやたらイライラした気分になった。
「百目鬼(どうめき) おまえが何でここにいるんだよ!」
「いや。買い出しを頼まれてな。 …後ろの女は?」
百目鬼はこちらをにらみつけているハルヒを指差して言った。
「ああ、依頼人だよ。 侑子さんに料理を作れって言われて、買い物に行く…… って、もしかしてお前も駅前のスーパーに買い物に行くんじゃないだろうな!」
「あ? そうだが」
「くぅぅ、なんでいつもいつもおまえは!」
四月一日が百目鬼に掴みかかろうとしたが
「いつまで漫才やってるつもりなの。はやく案内しなさいよ」
ハルヒの目はいっそう鋭くなる。
「おう、すまん。 行くぞ四月一日」
「おまえが仕切るな!」


駅前にある地域系のスーパー。 四月一日にちょっとした生き甲斐、ポイント集めを提供しているスーパーでもある。
けっこうな売り場面積を誇り、たいがいのものがそろう。
ハルヒは四月一日にカートを引かせ、自分は食材を景気よくカートにほりこんでいく。
「後は、豆腐。 豆腐売り場はどこ」
「ああ、三つ向こうの筋だ」
「って、何でまだついて来てんだよ! 用事済ませてとっとと帰れ!」
四月一日の言葉を百目鬼は無視してハルヒの横を歩いて行った。
「あれ? 四月一日君!」
四月一日はすぐさま反応し、声の方ににやけた面を向けた。
「ひまわりちゃん〜」
ひまわりはいつもとかわらない笑顔を振りまいている。
「ひまわりちゃんも買い物?」
「ええ、今日は月に一度、お父さんとお母さんに私の料理を食べてもらう日なの」
「へ〜 。 ひまわりちゃんの手料理なんて、ご両親は喜んでくれないはずはないよね〜」
にやけた面。しまりのない顔。
「ちょっと、ちゃんとついて来なくちゃダメじゃないの!」
「… あら、ごめんなさい気がつかなくて。 私もう行くから」
少し驚いた顔をしたひまわりは笑顔て手を振り行ってしまった。
「ちょ ひまわりちゃん誤解だ〜」
「なにやってるのよ。いくわよ」
四月一日はハルヒに手首を掴まれぐいぐい連れていかれる。
不意に店の入り口をみると、百目鬼がひまわりと連れ立ってでていくのが四月一日の視界に飛び込んで来た。
「な、百目鬼の野郎なんでひまわりちゃんと…」
四月一日は灰のように真っ白になり。
ハルヒに引き連れられて行った。


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