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露出少女と公務員
【大人 恋愛小説】

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会えないなら-1

人の税金で飯を食っている癖にとは、よく聞いた言葉だった。外では勿論、親類からも耳にした。国や制度が、一体、人間とは別に機能しているとでも考えているのか。何のために税金を払っているのか。自分が国の恩恵を受けている事を全く度外視した言葉だ。消防はどうだ。警察はどうだ。どれも制度を動かす人間が必要なのだ。公務員がそれで、その人件費は払われて当然だろう。
他方、公務員の中には、自分が制度になりきったような者がいる。そもそもが上意下達の堅苦しい職場だから、言わば人間らしい忖度の通りにくい所だ。異動もしばしばで、自己実現や能力を発揮する場というイメージからは遠い。そこにありながら、新企画を進めて信頼も厚い度量ある人物がある。反対に、表情の無い四角四面の、ただマニュアル固持に人生を捧げたような者もあった。見ただけで公務員と分かる顔が、そんな者には少なくない。
私は後者の部下だった。国保年金課を初めとして、建設課、福祉課と、人の意見を聞く部署によく置かれた私は、日々、感情の渦中にあって葛藤した。
ヨノナカニ ウマク イッテ イル コトナド ナイノダ。
下らない真理を発見したように思った。市民のためだと気負い、正しいことに努めようと頑張って、気が付くと動けなくなっていた。それが繰り返された。前の鬱から七年経っての再発だった。

予想外の、一種ばかばかしいことに、リディヤと連絡を取らなくなっていったのは私の方だった。着信のアイコンが何度も点滅しているのに、開かない時が増えていった。人に面することそのものが、もう辛くなっていた。けれども、相変わらずリディヤの造形美と女の子独特の愛らしい体の作り、更には声といった、人格以外、記録された全部を私は求めて、そこに浸ろうとした。
衣服がどうしたという話のあった、すぐその次の週に、外国から小包が届いた。リディヤからだと確認したものの、私は一日放っておいた。届いた連絡もしなかった。新しい出来事にむしろ気を重くさせられ、その日は寝込んで過ぎていった。
深夜に目覚めた私は、ワインのボトルを開けたとき、ようやく小包に手を出す気になった。
赤や青や緑、またクリーム色の、綺麗に小さく畳まれた下着類だった。女の子らしい絵付きの手紙があったが、文字は私に読めなかった。
靴下、パンツ、シュミーズ、名前を知らないブラジャーに似た下着、ハンカチ、髪を結ぶらしいゴム入りの布、古いスカート。そのポケットには髪の毛の束が隠してあった。
「あ!」
靴下を嗅いでみた私は、痛みに似た刺激に恍惚となった。外から命が入ってきたようだった。ハンカチとブラジャーには汗のにおいが、シュミーズには加えて外国人らしい腋臭のにおいがあった。数の一番多いパンツは、どれもわざとらしいほど汚れていた。畳んだ内側からくっ付いて、開かないものまである。
私は画面は開かずに、知っている限りの単語を連ね、リディヤへ賞賛と感謝の言葉を、絵文字だらけの、我ながら恥ずかしいメールにして送った。
世の中にこれほど良い物が他にあるとは私には思えなかった。それが女の体のかすである。生きたリディヤの体はもっと良いのだろう。
リディヤからのプレゼントを敷いた中に頭を置いてみると、安らぐどころか目覚めさせられるにおいの刺激だった。酔いの回った私は、そこで一人射精する様子を初めて録画し、そのままリディヤに送ってしまった。

私の生活の人間的な部分はますますリディヤだけになっていった。
射精の動画を送ってからは、リディヤは私と通信中に自慰をして見せるようになったが、日に何度も連絡があって、その度ごとにしているのである。
「学校でもやめられない。会いたくて仕方がない。」
意義やら価値やらといったことに心底耐えがたい心持ちでいるところへ自分の価値を極端なまでに認められて、普通なら、それに応じるべき義務感や責任感、また自意識と無力感とに自ら潰れていく流れである。
画面一杯に、美少女が、指で広げた肛門の中を映し出す。続けてカメラのライトは、堂々と奥深く子供の膣に進軍して、紫じみた幼い子宮の口を鮮明に照らして見せる。臍の汚れも、生えかけの右の奥歯も、桜色の乳輪に浮き出た細かいいぼも、私は「もらった」。
酔った勢いで私のほうからビデオ通話を発信したら、二秒と経たぬまに繋がった。食事をしていたリディヤは直ちに中座し、トイレに端末を持って駆け込んだ。そして、好き好きと声に出しながら、便座にすわった脚の間を映し出すと、おしっこをし始めた。向こうからは私の顔が見えている筈だった。それでそのままこすり始めてみせたのだが、私が自分のところを映した時、リディヤの真っ青な瞳が画面に迫って固定された。睾丸を一つ一つ摘まんで見せたり、立ち上がっていく様子を映すうち、リディヤは目に苦しそうな表情を浮かべてやまなくなった。水溜まりを弾くような、女の子の自慰する大きな音が背後に聞こえていた。
私の射精のあと、カメラは少女の歓びを見事に接写したのだが、次に映った青い瞳には涙が浮かんでいた。そして
「ハジメに会えないなら、あたし、死ぬかもしれない。」
リディヤの愛らしい声が呟いた外国語の意味は、日本語より私に明瞭だった。リディヤも何かの病気に違いない。精神的に不健康な子供であることは間違いない。その火に私は油を注いでしまった。
その時、外国へ行こうという思いが熱のように私の脳裏に浮かんでいた。


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