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俺は他人棒
【熟女/人妻 官能小説】

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富樫奈穂子(36)-7

「ちなみに、昨夜のエッチ相手は誰なんですか? ライブで一緒だったミュージシャン仲間とか?」
 これは俺個人の興味による質問だ。
 美人ジャズピアニストの婚外性生活事情。想像してオカズにする以外に目的はないからオフレコですよ、と註釈つきで質問した。
「ライブ見に来てくれたテレビ局の人……前からモーションかけられてたんだけど、打ち上げで一緒に飲んだ勢いで」
「へえ、アルコール入ると、勢いでエッチしちゃったりするんですか?」
「そんな、軽い女みたいに言わないで」
 抗議めいた物言いだったが、奈穂子の面上には、痛いところを突かれたのを誤魔化すような、はにかみの色が見て取れた。
「でも、エッチ好きでしょ? さっきから俺のチンポ見る眼の色が違ってますけど。失礼ついでにもう一つ聞きますけど、昨夜喰ったテレビ局の人と比べて俺のはどうっスか。食べ応えありそう?」
 ぐい、と近寄せると、奈穂子は「ヤダぁ」と笑って頭を引いた。
 困った顔ばっかりだった奈穂子にスマイルが戻った。演奏のとき見せる楽しげな美貌を、スケベな状況でも見せるこの女、根は相当な好き者だな──と俺は踏んだ。
「味比べしてみます? 見ての通り、俺、あなたのケツ舐めて臭い屁ぇ浴びせられて、めちゃ興奮してますから。あれだけのことされて、今さらまんこ見られるのが恥ずかしいとか言わないでしょ?」
 強引なロジックではあるが、奈穂子にじわじわと行為を示唆して迫った。
「つーか、俺、別に写真とか形になるもので証拠押さえてる訳でもないし。逃げようと思えばいつでも逃げることは出来たはずなんですよ。まんこグチョ濡れで、火照って仕方なくてここから離れられなかったってのが本当のとこだったりするんじゃない?」
 卵型をした綺麗な奈穂子の顔全体、カウパーを塗りたくるようにペニスをなすりつけた。
 むんむんと薫る雄の臭気に包まれた奈穂子は、官能的な吐息を漏らして瞳を潤ませた。
「半端にムラムラしたまま帰るならそれでもいいですけど、俺、旦那さんより浮気相手よりも断然あなたを気持ちよくさせる自身ありますよ。どうしたいですか?」
 ──べちっ。
 俺は硬直しきったペニスをしならせ、奈穂子の横面を張った。
 発情しきった雌の口から、否定の言葉は出なかった。


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