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俺は他人棒
【熟女/人妻 官能小説】

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谷山葵(37)&谷山萌(18)-2

「あお……谷山さんっ、何か……」
 まさか、今まさにおかずとして使おうとしていた張本人が立っているとは、夢にも思わなかった俺だ。つい妄想で犯しているとき同様、下の名で呼びそうになり慌てた。
 ノースリーブの上から薄いブラウスを羽織り、腕組みしている葵。表情はやや固かった。
「ちょっと言っておきたいことがあったんだけど……取り込み中だった?」
 葵がジロリと見下げた先は、ズボンこそ急いでたくし上げたものの、Tシャツがだらしなく半分インして、ベルトのバックルも外れたままの下半身だ。おまけにもっこり状態。
 俺は誤魔化すすべもなく、苦笑いした。
「別に取り込みなんかないスよ……晩飯どうしよっかなぁ、とか思ってただけで」
「ふうん?」
 食事の支度をするのに股をいじくる習慣でもあるのか、と言うような葵の冷ややかな眼が怖かった。
「いいわ。手短かに言うだけだから聞いて。寿くん、若い独り者なんだから仕方ないとは思うけど、ちょっと……慎んで欲しいなって、そう思って。それだけのこと」
 途中、言いにくそうに言葉を詰まらせた。
「えっと……それ、どういう……」
「こんなうるさい姑みたいなこと、あんまり言いたくないんだけど……寿くんだって、最近ちょくちょく挨拶とかするようになって、悪い子じゃなさそうだとは思うようになったから余計あれなんだけど、でも、だから余計に言わずにいられないのよね。つまり……え、エッチなこと……」
 もじもじとする仕草がエロ可愛い。
「このアパート、壁薄いのよ。寿くんがしょっちゅう違う人連れ込んで、してる声……隣だから、丸聞こえなのよ?」
「あー……そうですよね。ご迷惑かけてましたか」
 とんでもなく恥ずかしくなった。あの人妻この人妻、好き放題に貪りまくってアンアンよがらせ、俺もまた盛大に声をあげて狂乱の痴態を演じていた諸々の情事。それらは全て、この葵に、いや谷山家の人に聞かれていたのだ。
 もしかして葵が変に刺激的な下着してることが多いのは、俺のせいか?
「うーん……申し訳ないんだけど、はっきり言っちゃうと、迷惑かも……うちって、旦那は単身赴任でいないから、あたしだけだったら別に我慢してりゃいいだけの話なんだけど、年頃の娘がいるからね……」
 聞き捨てならないことを言った。
 旦那が単身赴任。ということは、この人妻、欲求不満に違いない。
 話が話だというのに欲情が高まって、ビクビクと反応する我が股の剛チン。
 狙ってやった訳ではないのだが、ベルトの拘束がない俺のズボンはそこでズルリと下がり、トランクスのスリットを突き抜けたフル勃起ペニスが勢いよく顔を出した。
「ひっ──!?」
 ひきつった声を呑み、視線をそこに奪われる葵だ。
 人が通りかかったら、隣の奥さんに猥褻物を見せびらかす変態男として通報されてしまう。俺は咄嗟に葵を引っ張り込み、ドアを閉めた。
「やっ……何する気!?」
 警戒する葵に誤解されまいと、俺は即座にズボンを上げた。
「すみませんっ……わざとじゃないんです。つい、反射的に」
「帰るっ……そこどいて!」
 俺を押しのけて、ドアノブを握る葵。
 しかし、開けずに留まったのが不可解だった。
 出ようとしたものの、何故か出かねている葵は、振り返った顔に軽蔑と取れる色を浮かべ、ぽつりと尋ねた。
「そんなに大きくして……何考えてたの」
 この女、逃げる気がなさそうだ。
 俺はそう判断した。
 壁ドンならぬ扉ドン。手を突き間近に顔を寄せ、葵へと迫った。
「分かんないですか。オナニーしようとしてたんですよ。あなたのこと考えながら、チンポしごいて気持ちよくなろうとしてたんです」
 今度は故意に、ズボンを下ろした。パンツぐるみそっくり床に落とし、丸出しにして見せつけた。


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