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sex robot
【OL/お姉さん 官能小説】

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プシュ。


汗を流した後の一杯は格別である。


麗子は冷蔵庫から取り出したビールを口に含みながら、部屋の隅に立っている、AIロボットを眺めていた。


セックスロボット、シン。


人工知能の発展は性の世界にも大きな革命をもたらしていたが、男性型セックスロボットが実用化されたのは、つい数ヶ月ほど前のことだった。


元々、女のタイプのそれは十数年前から一般化され、今ではかなり浸透している世の中。


どんどん希薄になっていく人間社会の繋がりの中で、結婚はおろか交際することすら敬遠する男性が増えたわけだが、だからといって男の性欲は無くなったわけではない。


女とはヤリたいけれど、付き合うとか結婚とかは面倒くさい。


そんな男性のため、まんをじして登場したのが女性型セックスロボットだった。


細かいデータに基づいて作られた女の子の顔、スタイルは、まさに男の理想を見事に具現化されている。


長年の研究を重ね、人間の女性と見紛うほどのロボットの登場に、男達はみんな夢中になった。


愛撫をすればロボットなのに色っぽい喘ぎ声を出し、吐息が乱れ、性器からは愛液とほぼ同じ成分の粘液が溢れてくるなど、人間の女のような反応をする。


性病の心配もないし、恋愛のように気持ちの駆け引きもない。


それでいてAIだから、性格も自分の好みにカスタマイズできる。


例えば甘えん坊タイプに育て上げたり、はたまたちょっとツンデレっぽく育て上げたり。


そんなセックスロボットに男性陣がのめり込むのは、もはや自明のことであった。


しかし、そうなるとまた別の問題が浮上してくるのだった。


それが、人間の女性側の不満であった。


相手がロボットであれば、浮気や不倫として認められない。


「自慰行為の延長である」というのが現在の判例とされているので、妻や恋人がいる男性は堂々とセックスロボットと行為をするようになってしまったのである。


だけど。


相手はただのロボット、そう割り切れないものを多くの女性が感じていた。


男性の、セックスロボットに向けるその執心ぶりは、女性にしてみれば、浮気や不倫となんら変わらなく、妻や彼女の立場の女性は辛い思いをさせられることとなった。


それだけではない。


男性がセックスロボットにのめり込むと、人間の女性に見向きもしなくなりつつあったのだ。


するとどういう流れになるか。


女性には結婚願望があるし、それに性欲だってある。


男には性欲を満たしてくれるロボットがあるのに、女にはない。


その不満は最初は小さな声だったが、徐々に勢いを増し、ついに女性のためのセックスロボットも開発されることになった。


それは男性のためのセックスロボットが開発されてから実に十数年間経ってからの出来事だった。





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