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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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伝説君臨-2

「えっ…!?ど、どうゆう事ですか!?」
石山の言葉に声を張り上げたマギー。石山も苦虫を潰したかのような表情でマギーに言った。

「理由は分からない。だが今朝方、県知事から直々に電話が来たんだ。この件に関しての捜査は今後行わないようにとな。」
「そんな…」
マギーは絶句した。事件発生から犯人逮捕に向けて尽力して来た努力と苦労を全て無駄にしろと言われているようなものだ。それに何より正義を曲げる事が嫌であった。
「納得出来ません!」
石山も悔しさを滲ませた顔をしている。
「気持ちは分かる。しかし高島謙也県知事の事は知っているだろう?国内トップ企業の目立の元社長で経済界で非常に大きな存在感と発言力を持っている。次期総理戦にも出馬するのではないかと噂されている大物だ。その高島謙也が直々に通達して来たんだ。」
「しかしですね…」
マギーの気持ちは痛いほど分かっている石山。むしろ一番悔しいのは石山かも知れない。
「マギー、悔しいが、ここは従うしかないと思う。高島謙也…、相手が悪い。」
しかし全く納得の行かないマギーは食ってかかる。
「本部長、て事は犯人は高島謙也に関わりを持つ者で、もし逮捕されたら彼の立場が危ないであろう人物だって言ってるようなものじゃないですか!逆に捜査範囲が狭まったんじゃないですか!?なら…」
いきり立つマギーの言葉を、野太い声で一括する石山。
「余計な詮索はするなと言ってるんだ!もう捜査は打ち切りなんだ!!仕方ないだろう!!」
そう声を荒げる石山にマギーはたじろいだ。こんなに感情を露わにする石山など初めて見た。そんな石山に、逆にマギーは冷静になった。

「…わ、悪かった。」
石山も一先ず気持ちを落ち着かせた。一番悔しいのは俺だ…、そんな気持ちをマギーはすぐに理解した。
「どうしようもないんですか…?」
そう聞いたマギーに石山は力なく答えた。
「高島謙也では…相手が悪すぎる…」
肩を落とした代わりに、拳はギュッと握り締めていた。
「上原さんには…」
「これから本庁に出向いて説明してくる予定だ。」
「そうですか…」
2人は少し沈黙した。重苦しい空気が2人を包む。

「取り乱してすみませんでした。私は石山さんの指示に従います。」
そう言って一礼して本部長室を後にしたマギー。マギーにとって石山は若菜と共に自分を育ててくれた恩師だ。警察内では父親代わりと言っても良い程に信頼している。そんな石山の気持ちを理解する事が自分の務めだと思うマギー。

「すまんな、マギー…」
扉の向こうで石山がそう呟いたような気がした。


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