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「悪魔の少年」
【ショタ 官能小説】

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㉑麻紀子必死-1

㉑麻紀子必死



麻紀子との最初はパスワードを知るために筆おろしのつもりでの行為であった。
その行為でパスワードの4桁の数字が得られる筈だったがこの狡猾な少年は数字の5を教えたのみであった。
2回目「120%勃起しました。」とのメールを受けてホテルには来たが明らかに内心怒り狂っていた。
しかしここで健一は3時間にも及ぶ涙ぐましい程の前戯で少しづつ心の氷を溶かしやっとの思いで性交に持ち込んだ。
「逝ってはなるものか」と決意した女と「焦らすだけ焦らしてやれ」と思う男女が睦み合っているのだ。
それは延々と続く耐え忍び合う壮絶なセックスであった。が、少しづつ少しづつ健一が上位に立ちだした。
女は身体を開き男に挿入を許しているのだ。それは絶対に男有利な状況であった筈だ。
やがて呼吸は乱れ始め体温が上昇し始める。激しい呼吸音に甘い吐息が混ざり始めついに女は男の背に両腕を回す。
そこからは怒りを忘れあの恐ろしい程の気持ち良さを伴った絶頂へと突き進むほかなかった。
そう思った瞬間から堪らない程の気持ち良さが全身に廻り無意識の内に男のピストンに合わせリズムよく腰が動く。
(ああ、もう駄目。今日もこの子に征服されるのね。あ〜逝く〜)瞬間、男の動きがぴたりと止まる。
ここからは健一の究極の責めが始まる。射精をコントロール出来るようになって焦らしのテクは完成した。
幾人もの人妻に試みさらに磨きがかかった。相手が懇願しない限り絶対に絶頂は与えないと決めていた。
麻紀子は焦らされる度に肉体の炎が大きくなっていくのを感じていた。
快感が高まるにつれて男の動きは鈍くなり逝く寸前には停止する。
少しづつ焦れ始めたが脳は比較的冷静に事の成り行きを見つめている。
(ガキのくせになめた真似するじゃないの。成熟した女を手玉にとろうとしているの?そうはいかないわよ。)
しかし三度目の寸止めに肉体が悲鳴を上げた。そしてその高揚した肉体が精神を揺さぶる。
健一は慣れたもんだ。腰が静止している間も乳首や脇腹への愛撫の手は休めない。
そうして完全に冷めるのを防いでいるのだ。再び腰が動き始めたがその動きは遅い。
先ほどの半分以下のスピードで動く。麻紀子の様子を見抜きスローセックスに切り替えたのだ。
少しづつ少しづつ高みに押し上げられ気持ち良さが増し全身がとろけそうになる。
そこからピストンの動きは加速し始め絶頂へと追い込んでいく。
健一に与えられるポルチオオーガズムの気持ち良さは麻紀子の肉体が知り尽くしている。
そして逝く寸前すなわちピストンが止まる寸前小さく懇願の言葉を吐いた。
麻紀子自身が信じられない言葉を吐いてしまったのだ。普通言葉は脳からの指令で発せられる。
脳が指令していないのにうなされた様にお願いしてしまったのだ。満面の笑みで健一が確認する。
「もう駄目。お願い逝かせて下さい。」自分の意志ではっきりと答えてしまった。
「あ〜逝く〜逝っちゃう逝っちゃう〜」ピストンがぴたりと止まる。
(えっどうして、屈伏して懇願したのに。プライドを捨ててお願いしたのに。)
「今日はここまでだ。麻紀子に時間を取りすぎちゃって人妻とのデートの時間に間に合わないよ。
あっそうだった、パスワードの次の数字は「0」だよ。じゃ明日はシティホテルでディナーを取ろうよ。勿論部屋の予約も
忘れちゃいけないよ。それに今日のように目を吊り上げてきちゃ駄目だよ。ラブホって男女二人が楽しむための場所だからね。
健一は帰って行ったが麻紀子はそれどころでは無かった。彼女がホテルを出たのはそれから1時間以上も後だった。


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