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妙子
【その他 官能小説】

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妙子-11

 「楽しかったね」
 「ああ、たっぷり歌って満足したろ」
 「うん。何か研と行くと不思議にいつも好きなだけ歌えるね」
 「それは俺の人徳っていうもんだ」
 「さっきの友達だったんじゃないの?」
 「何が?」
 「何かわめきながら来たと思ったら急に親しそうになって座り込んでた人」
 「ああ、あれか。あんな柄の悪い奴は俺の友達にいない」
 「そうだね。柄が悪いからヤクザかと思って一瞬びびっちゃった」
 「びびってチビったか?」
 「本当にチビリそうだった」
 「お前、可愛いこと言うな」
 「だってヤクザなんて怖いもん」
 「何だ? お前俺に向かってヤクザならヤクザらしい言葉使えって、さっきはタンカ切ってたじゃないか」
 「そんなこと言った? 研は別だよ。研がヤクザだなんて思えない」
 「俺はヤクザと言ってもさっきの山ちゃんなんかとは違うぞ。あんなのは態度と声がデカイだけで頭がからっぽなんだ」
 「それじゃ、やっぱりヤクザだったのね?」
 「ああ」
 「何か研の前では畏まってたね」
 「分を弁えてるんだろうよ」
 「前から知ってるの?」
 「大分前にちょっと可愛がってやったことがある」
 「弟分かなんか?」
 「馬鹿言うな。道で絡んできたから礼儀を教えてやったんだ」
 「礼儀を教えたって?」
 「つまり手足を折って歯を掃除してやった」
 「歯を掃除するって?」
 「ヤニの付いた黄色い歯なんか生やしてても臭いだけだろ? 全部抜いてやったんだ」
 「歯なんてどうやって抜くの? 研は昔歯医者だったの?」
 「いや。歯医者やったこと無いから抜き方なんか知らない。で、中途から折ってやった」
 「え? そんな乱暴なことしたの?」
 「でもお陰で今あいつは綺麗な歯してんだろ。あれは総入れ歯だ」
 「まあ」
 「と言う訳であいつは俺に会う度に感謝の念に耐えなくて畏まる訳だ」
 「研って強いんだね」
 「いや、頭がいいだけだ」
 「でもヤクザと喧嘩して勝つんだから強いんじゃないの?」
 「喧嘩ってのは頭のいい方が勝って頭の悪い方が負けるんだ」
 「そうなの?」
 「ああ」
 「強い人が勝って弱い人が負けるんじゃないの?」
 「そう思うのは素人である。相手が自分より強そうなら棒を拾えばいいんだ。相手がナイフ持ってたら拳銃使えばいい。相手もピストル持ってたら一旦逃げて後ろに回り込んで撃てばいいんだ。そういう風に常に状況判断を的確にしてれば強い弱いは関係無いんだ」
 「研はピストルなんか持ってんの?」
 「ああ、持ってる」
 「大丈夫なの? 警察に捕まらない?」
 「大丈夫だ。普段使わない時は縮んでるから」
 「え?」
 「擦ったり舐めたりすると伸びて来る」
 「それ、チンポのこと?」
 「ああ、そうも言うな」
 「馬鹿」


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