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俺は他人棒
【熟女/人妻 官能小説】

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真壁宏美(41)-4

 真壁宏美は、俺のおごりであるケーキとカフェオレに舌鼓を打っていた。
 幾つになっても女子は女子。甘いものに眼がない。 
 世間話でリラックスさせ、俺は宏美からあれこれと話を引き出した。
 守秘義務がどうのとか言ってはみても、漏らすなと言われることほど人は話したくなるものである。打ち解けていくにつれ、宏美はあけすけに何でも語ってくれるようになった。
 宏美が所属する弱小プロダクションは、タレントといってもエキストラなど無名の人たちばかり抱えたところらしい。
 劇団員など演技の訓練を受けた者もいるが、大半は「芸能」の言葉に憧れる素人さん。宏美と同様、子育ての手が離れて何かやり甲斐のあることを見つけたいという主婦も大勢所属しているのだという。
「再現ドラマとかもたまにお話貰います。けど、ドラマや映画のエキストラにしても、本当にギャラは安いですよ。ああいうサプリの宣伝みたいなの……インフォマーシャルって言うんですけど、こっちのほうがギャラはいいです。」
「へえ〜、本当の素人さん使ってるのかと思ったら、やっぱり通販CMもそういうプロダクションから出演者を募るんですね」
「愛飲者の声とか謳ってるのでも、実際は飲んだこともなくて、その場限りで台本通りのこと言ってるだけとか、要するに演技のお仕事なんですよね。あのサプリのときだって、使用期間みっちりサプリ飲んだ訳じゃなくて、運動とかで搾って効果あったように見せかけてただけだし」
「大体そんな感じなんだろうなって思ってたけど、リアル出演者の言葉として聞けると記事に重みが出るなぁ。いや本当、感謝感激ですよ。それに俺、真壁さんのファンですし」
 サプリのCMで見た宏美に一目惚れしたという点は、折に触れしつこいまでに強調した。
 実のところ腋の下に欲情しつつ射精までしたんですよ、とまではさすがに言わないが。
 俺はインタビューの礼金として、エキストラ出演料よりかなり高い金額を提示した。宏美は眼を輝かせ、
「いいんですか? そんなに頂いちゃって」
 言ったが、遠慮する気はないようだった。現金が嫌いな人間など、存在しない。
「もちろん。でも、記事にするにはもうちょっと時間割いて、詳しく取材したいとこですね……。また後日、スケジュール調整してお会いできます?」
 宏美が時計を気にする素振りを見せ始めたため、俺は謝礼を先送りする口実とともに、次に会うための布石を打った。
 突発的インタビューで当日セックスに持ち込むなんてのは荒業すぎて、無理がある。取材という上手い隠れ蓑を利用し、接触を重ねてゆっくりと獲物を狙うのだ。


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