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雨の夜
【OL/お姉さん 官能小説】

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雨の夜-6

「夏乃、名器。動いてないのにすぐイッちゃうかも」

「やっ。そんなこと言われたことないです」

「ほら、また締め付けてきた。ゆっくりでいいから自分で動いてごらん?いきなりオレが動いたら辛いかもしれないから」

 確かに一理あるかもしれない。夏乃はゆっくりと腰を持ち上げ、もう一度沈めた。浮力のおかげでお互いにそれほどの負担はないはずだ。

「夏乃、ヤバい。すごく気持ちいい。そのまま動いて」

 様子を伺う夏乃の頭を撫でる平野の手は、優しさよりもいやらしさが強くなっている。夏乃は快感を堪えながらゆっくりと上下運動を繰り返した。多分サイズ感といい、硬さといい形といい、平野のソレは夏乃の中と相性がいいのかもしれない。夏乃が少し動くだけで、中がいい具合に擦れるのだ。入った瞬間の、久々に拡げられた痛みはほぼ感じなくなっていた。腰を揺らすことに集中しているせいだけではないだろう。

「夏乃の中、絡みついてきてすごく擦れて気持ちいい。あんまり長く持たないよ」

 長く持たないのは、こちらのほうかもしれない。まだ辛うじて理性の残る頭で夏乃はそんなことを思った。平野のことを信用していないわけでもないのに、まだ平野に全てをさらけ出す覚悟は出来ていないらしい。いくら久しぶりとはいえ、リミッターが外れてしまえばどうなるのか、夏乃はよく分かっていた。元々セックスは嫌いじゃない。むしろ好きな方だと言いきってもいい。ただ、リミッターの外れた夏乃を見て、平野がどう思うのかが怖い。平野に嫌われたくない。

「夏乃、気持ちいい?」

 自分の上で腰を振る女が集中していないことに気づいたのか、不安そうな目で平野がこちらを見上げる。

「…気持ち良すぎます」

 平野の首に腕を絡ませ、耳元で答えると平野が下から突き上げ始めた。気持ちよさは夏乃が腰を振っていた比ではない。自分の出したいやらしい声に驚いて、慌てて自分の親指の付け根を噛む。

「こら。跡ついちゃうでしょ。気持ちいいなら夏乃のヤらしい声聞かせて。夏乃の声、好きだよ。普段の声もヤらしい声も」

 突き上げる動作を繰り返しながら、夏乃の手を口から引き剥がし、噛めないように自分の指を絡ませる。そんなことを言われたら、もう喘ぐのをやめられない。平野に任せて止めていた腰の動きも、より強い刺激を求めて復活してしまう。

「うわぁ、夏乃ヤらしい。腰動いてるよ」

「イヤぁ」

 イヤと言いつつも、こうなってしまうともう止められない。平野は突き上げ続けながら、夏乃の胸の蕾を口に含む。夏乃はまた声を上げる。

「ダメっ、いっぺんにされたらっ」

「ん?どうした?」

 蕾から口を離して見上げる平野の顔は、確実に面白がっている。

「いっぺんにされたらイっちゃう?」

 恥ずかしくて答えられない夏乃の耳元に、熱い吐息で問いかける。夏乃が激しく頷くと、

「いいよ、イって」

 耳元に再び熱い息がかかり、下からの突き上げが激しくなる。夏乃は必死に声を堪えながら、目の前の平野にしがみつく。中もだが、身体中の痙攣が止まらない。平野は動くのを止め、夏乃が落ち着くまで汗ばんだ背中を優しく撫で続けてくれた。

「イっちゃった?」

 だいぶ夏乃の呼吸が落ち着いてきたところで、平野が問う。はい、と答えた声は掠れてしまっていた。頭がクラクラするのは、酸欠のせいなのか、激しく動きすぎてアルコールが回っているせいなのか、ぬるめにしてくれてあるとはいえ、お湯で逆上せたせいなのか。まだ平野のソレは夏乃の中に入ったままで、硬さを保っている。

「逆上せちゃったかな?ベッド行って少し休憩しようか?」

 このままここで続けるだけの体力はさすがに残っていなくて、申し訳なく思いながらも頷くと、平野の上から降りた。その動作だけでも体力を消耗する。平野はそんな夏乃をいとも簡単に抱き上げると、バスルームの縁に腰掛けさせ、優しくシャワーをかけてくれた。自分も汗を流すとバスタオルをとって戻ってきて、身体を拭いてくれる。そんな風に扱われた記憶が夏乃にはない。お姫様抱っこでベッドまで運ぼうとする平野に、さすがにそれは、と辞退して笑われる始末。
 それでもベッドまで誘導してくれて、夏乃を腰掛けさせると冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを持ってきてくれた。

「少し飲んだほうがいいよ」

 キャップも外して渡してくれる。ありがたく受け取って水分補給した。

「甘やかしすぎです」

「そうかな?甘やかされるの嫌い?」

「嫌いではないですけど、なんか申し訳ないです」

「夏乃はどっちかっていうと、甘やかしちゃうタイプでしょ?」

「そう…ですね」

「何か夏乃見てると、時々このコはしんどくないかなぁって思うことがあってさ。何でも自分で抱え込んじゃうところ、あるでしょ?仕事なんかは飄々とこなしてるように見えるけど、辛くても辛いって言えないのかなって」

 あぁ、この人は部下のことをよく見てくれていたんだと、改めて認識する。

「だからかな。飲みに行ってもほっといたら人の分取り分けるだけ取り分けて、自分は食べなくても大丈夫とか言い出しそうでさ。ついつい構いたくなるんだよね」

「…ちょっと嬉しいです」

「ちょっとだけ?」

「ううん、すごく嬉しいです」

 よかった、と呟くと抱き締めてキスをしてくれた。まだ回復しきらないこちらを気遣うような、優しいキスを繰り返す。

「少し横になろうか?」

 はい、と答えると布団をめくり、横になるように促す。平野が横になれるスペースを作ると、頭の下に腕を差し込んできた。

「エッチそのものも好きだけど、こういうのも好きなんだ。夏乃はイヤじゃない?」

「こういうの?」

「うん。抱き合ってイチャイチャまではしないけど、まったりするの」


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