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俺は他人棒
【熟女/人妻 官能小説】

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上原詩乃(39)&加山絢香(39)-4

 ただ肉欲を貪り合うのみの目的で会った男女に打ってつけの場所。ラブホテルとはそういう空間である。
 でかでかと鎮座するベッドに並び座った詩乃と絢香の前で、俺は一糸纏わぬ裸体を晒していた。
 二人の視線は、すっかり下半身に釘づけだった。
 趣味のテニスで筋肉がついた脚周りと、フル勃起して割れた腹筋に密着する凶悪なセガレがその的である。
「これぞオトコって感じでしょ〜。見てるだけで、おまんこ濡れてきちゃう」
 タレ眼をとろんと潤ませる詩乃だ。瞳の湿りがそのまま股ぐらの割れ目と直結しているかのような、いい指標になる女なのである。
 二人ともヤリ目的で卑猥な勝負下着を着けており、雌のフェロモンが過剰に発散され、ますます俺の股間を熱くする。
「絢香さんとキスしたいなあ。詩乃さん、ちょっと目隠しして」
 俺は詩乃に目配せした。
「えっ!? ちょっと……何で……」
 詩乃の両手で視界を塞がれた絢香は、不安げな挙動だ。
「いいからいいから……ドキドキするでしょ、何されちゃうのかなって」
 俺は絢香の前にかしずき、まずはそっと太腿に手を置いた。
 俺の動作が見えない絢香にしてみれば、予測していない感触だ。ピクッと震え、唇を結んだ。
「絢香さん、すげえ汗かいてない?」
「だってぇ……結構お酒入ってるし……」
「身体がエロモードに入って火照ってるのもあるでしょお?」
 詩乃が合いの手を挟んだ。
「そっか、俺のチンカス臭で発情しちまったんだよね。でも、俺のこと臭いって言う割には、絢香さんも汗臭いよ?」
 深い谷間の出来たバストに鼻を近づけ、音を立てて嗅いでやる。羞恥心を煽るのが目的だが、事実、絢香の体臭は濃いほうで、汗の溜まった乳房の狭間からは酸っぱい香りがむんむんと立ち昇っていた。
 べろん、と舌を這わせ、しょっぱい味を確かめると、上ずった喘ぎが降ってきた。
「ん〜、香ばしいね。制汗剤とかつけてないの?」
「つけてるけどっ……汗かいて、流れちゃうのっ……」
「つけないほうがいいのに。魅力が薄まっちゃうから。堂々と汗臭い匂いプンプンさせてればいいよ」
 胸を舐めていると、自然に腋が放つ芳香も鼻へ飛び込んでくる。そこはひときわスパイシーな、嗅覚を刺す淫臭の溜まり場だった。
 胸元から鎖骨へ這わせた舌を、閉じられた腋に移行させねじ込む。
「あんっ……そこ、ダメぇ……臭いからっ……」
「うん、マジで臭いよ。綺麗な顔してこんな恥ずかしい匂い出してんのが、そそるんだよね。俺がチンカス王子なら、絢香さんはワキガ女王だね」
「あはっ、それ面白ぉい。絢香のこと女王って呼ぼうか」
 詩乃がきゃっきゃと笑った。
 二人がかりの言葉責めである。
 視界を奪われた絢香はされるがままに弄ばれ、俺に上げさせられた腕の根元、じっとり汗臭く湿った腋窩を舐められて、甘ったるい嬌声を垂れ流した。
「うんめえっ……絢香さんの腋舐めてるだけでイキそうだよ」
 最大限の賛辞を送りつつ、反対側もご相伴に預かる。世辞抜きで最高に本能をくすぐる臭気だった。媚薬とか催淫剤がなくても、絢香の腋を嗅げばいくらでも勃起する気がした。
 執拗にねぶり回す俺の腋責め。最初はくすぐったそうにしていた絢香だったが、続くうちそれは快感に変わっていったとみえ、だらしなく半開きになり唾液を垂らした口からは、随喜の喘ぎがとめどなく溢れ出した。


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