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魔へと溺れユく女タチ
【ファンタジー 官能小説】

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セイン・アルバート(後編)-1

「ねぇセイン。急ですけど今日は一緒に食事できませんか?」

「え?あ、あぁ。大丈夫だと思う」



色々と環境が変わったが、やるべき事はこなす。
午前中は僧兵カロルの訓練、午後からはリナと薬草の採取。
時間があればリナかシイナを見つけてセックスに及ぶ日々だったが、仕事はいつも通りに。

リナを教会へ送り、先に寮へ戻ろうとした所でクラリスに声をかけられた。
会うのは半月ぶり・・・くらいになってしまったか。



「そう、良かった。最近は私も新しい仕事が増えてバタバタしていたのだけど今日は早めに切り上げられそうなんです」

「そっか。何処で食事する?」

「前に話した定食屋に行きませんか?評判も良いですし、一度行ってみたいです」

「了解。また適当な時間にココに迎えにくるよ」



シイナとリナを抱くようになってから自分の中にドス黒い感情が沸くようになった。
女の子を虐めたいだとか、酷い事をしながら抱きたいとか。
そんな自分がクラリスとちゃんと接する事ができるか心配だったけど、以外と問題なく終わったな。

・・・視界の角でリナが思いっきり睨み付けてくるのが気になるが。


クラリスは丁寧に話すから自分の心もなんだか落ち着いてくるな。
下手な事して彼女に嫌われないようにしたい。



「・・・っ!」



だが、唐突に下半身へ凄い痛みが走る。
とてつもなく勃起してしまって、とても苦しい。

今日この後の流れは・・・。
いつも通り食事の後は宿を取ってクラリスを抱く流れになるだろう。

心配な事も多いがそれ以上に期待して興奮してしまっているのかもしれない。
どんな風に虐めて、彼女を抱こうか。
不安もあるが興奮が強くなって収まらない。



「ほらセイン。あっち行こ」

「り、リナ・・・?」

「向こうに人があんまりこない倉庫があるから。今、取ってきた薬草の確認してもらってるから少しだけ時間あるよ?」



様子を伺っていたリナに倉庫へと案内された。
聖堂の2階へ上がるための階段裏にある薄暗い倉庫。
本棚や機材が並び、身を隠しやすそうなスペースもある。

倉庫の奥へと誘い込まれると、足下にかがんだリナにズボンを下ろされる。
すでにイキリ起っているペニスを小さな手で扱かれた。




「今日は・・・あの人を抱くの?」

「あぁ。・・・恋人だから当然だろ?」

「・・・ちゃんと帰ってきてね。また抱いてくれなきゃイヤだよ?」



そう言うとリナはオレのペニスを口に咥えて刺激を与え始めた。
リナは小柄な分、口も小さい。
膣ほどじゃないが圧迫感や、唾液の生暖かさが気持ち良かった。

それにしても・・・リナもシイナもよくオレなんかに懐くな。
恋人がいるのは知っているはずだし、オレは彼女達に酷い事ばかりしているというのに。

まぁシイナは・・・特に酷い事をしながら抱いたせいか、自分から虐められるのを望む傾向が見え始めていたが。
対しリナはオレを求めるがために何でもやるっていう感じの必死さが伝わる。



・・・この国に、一夫多妻なんていう都合の良い法律はない。
他の国にはそういうのが認められている場所もあるが、この国で暮らしていると複数の女性と関係を持つのは悪い倫理観だと感じてしまう。

クラリスと婚約する場合はシイナもリナも切り捨てなければならない。
抱きながら、そういった事を彼女達に仄めかしているのだがむしろ必死にオレを求めてくる。


こんな、オレにばかり都合の良い感情の一方通行があっていいのだろうか。
感情や性欲に任せ、彼女達の想いを踏みにじり続けるのは・・・オレの心が痛んでくる。
彼女たちのためなんかじゃない。自分の心を守るためにオレは彼女たちを切り捨てる。



「・・・リナ。もういいぞ」

「え・・・?」

「後でクラリスを抱くんだ。少しくらい我慢するさ」



ペニスはまだギンギンにイキリ起っていたが、なんとか押さえ込んでズボンの中にしまいこんだ。
少し落ち着かせてから倉庫を出るとしよう。



「や、やだよ!何でもするから私も抱いてよ!!!」

「いいから行け。そろそろ薬草の確認も終わるだろ」



しがみついてくるリナを押しのけて、彼女を倉庫から追い出す。
・・・本当に最低だな、オレは。
今まで酷い事を沢山してきたが今までで一番酷い。

自分の好きなように彼女達を貪っては、自分の都合で切り捨てる。

こんな事をしてしまっているオレは・・・多分、ろくな死に方をしないな。
聖堂内の倉庫なだけあって女神像や十字架のような物が陳列されていたので、それら見つめる。
・・・神様の面前でこんな事をしているんだ、見逃される事もないだろう。


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