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俺は他人棒
【熟女/人妻 官能小説】

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森崎智美(38)-8

「遠慮なく聞くけど、旦那さんとは、あるの? 夜の営み」
「遠慮なさすぎぃ。恥ずかしいんだけど」
「ぶっちゃけてよ。実際、こんな奇麗な嫁さんいて、ちょっかいかけてこないなんてことないでしょ?」
「う〜ん、ぶっちゃけていいの?」
「お願いしまっす!」
「ある……よ? 子供いないし、旦那だってインポじゃないし」
「おおっ!? ラブラブなんだ。それなのに愛する旦那さんが出張してる間に俺んち来ちゃうんだ?」
「だってぇ……」
 魅力的な唇を尖らせ、モジモジする智美だ。
「だって、何なの?」
「凄いんだもん、寿くんの、ヤリたいアピールみたいなの……つい、ドキドキしちゃって」
 本能万歳。全国の草食系男子とやらに聞かせてやりたい人妻のカミングアウトここにあり。ギラギラの獣欲丸出しにしておくと、こうして引っかかっちまう奥様もいるのだ。
 俺は智美と缶ビールで乾杯すると、ますますエロい気分を全開にした。
「よかったら聞かせて欲しいな、旦那さんとはどんな感じなの? エッチのとき、旦那さんどうやって責めてくる?」
 遠慮会釈なく、俺は質問を浴びせかけた。
 智美に羞恥心を感じさせ下半身の準備を施そうという企みもあったが、智美の好むセックスがどんな傾向なのか確かめるリサーチも兼ねている。攻めで来るタイプなのか、いじめられたいМ体質なのか。俺としても、どう接すればより智美を感じさせることが出来るか、しっかり織り込んだ上で行為に臨みたい。
 酔いが回った卑猥な顔に、ことさら淫靡な微笑みを浮かべた智美は、言いにくそうではあったが本音を曝け出してくれた。
「うちの旦那、結構Sっ気あるっていうか……いやらしい言葉責めとか上手くて、触られる前からびしょびしょになっちゃうくらいなんだけど」
 のろけを聞かされているようだったが、俺は我慢して智美に続けさせた。
「本当は、あたしって結構Sっぽいタイプだと思ってるの。でも今さら旦那の前で、そんなこと言えなくて……」
「へえ、本当は自分からガンガン攻めたいのに、旦那さん相手だと受けに徹してるんだ?」
 見かけによらない智美の意外な本性だ。
「そんな我慢してまで旦那さんの好きにさせてるって、ともちゃん、どんだけいい奥さんなの」
「我慢ってほどじゃ……Мっ気もあるから、気持ちよくはなるのよ? でも、何か……」
「モヤモヤする感じ? 本気で、思いっきり滅茶苦茶に攻めまくるセックスがしたいって欲求もあるんだ?」
 露骨な言葉を突きつけてやった。
 返答はなかったが、智美の顔は雄弁に本音を語っていた。
 レスじゃないけど、溜まっているのだ。
 俺は智美の手を取って引き寄せ、火照った身体を抱き締めた。
「ともちゃんがしたいように、やってみてよ。ともちゃんにいじめられてみたいな、俺、割とМっぽいとこあるから」
 俺は智美の頬を両手で挟み、潤んだ瞳を覗き込んだ。
 見つめ合いながら、ゆっくりと距離を縮めていく。
 半開きになった唇へ、俺の唇を──。
「ぶっ!」
 ムードいっぱいに初キスを、と思っていた俺は、何をされたのか一瞬分からなかった。
 ぷるんと柔らかそうな唇の狭間から、智美は唾を吐きかけてきたのだ。
 そして俺を勢いよく押し倒し、馬乗りになると、さらに俺の顔へと唾を浴びせかけてきた。


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