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俺は他人棒
【熟女/人妻 官能小説】

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森崎智美(38)-4

 元来汗っかきな冴は、高潮しきった熟ボディをびしょびしょに濡らしてあっち側の世界に飛んでいた。
 人妻の旨みは、既に夫から開発を受けている肉体を横合いからひょいと頂戴してしまうことが第一だが、そこからさらに感じさせ続け、よりエロい身体にしてしまうことも楽しみの一つだ。
 法的には夫のものでありながら、他人棒の俺色に染め上げてしまうインモラルな悦び。これがとんでもなく男としての自信を与えてくれ、俺という存在の支えになる。夫との営みに不満を抱えていたり、女として見られなくなる不安でぐらつくアラフォー人妻にも満足感を味わって貰えるのだから、一石二鳥というものだ。
 冴の汗の匂いは不快ではなく、むしろ俺には催淫剤の効果をもたらす。ハメっぱなしのディックは汗の芳香でまたもやムクムクと復活の兆しを見せ始め、俺はエクスタシーに浸る冴をさらに昇らせてやろうと腰を使い出した。
 今度は寝バックで、深いところをえぐって責め立てる。
「うっ、嘘でしょおっ……体力ありすぎ……し、死んじゃうぅ……」
 悲鳴に近い声をあげる冴の九十五センチデカパイを揉みまくり、俺は野獣のガン突きで二発目を見舞った。

 事後の煙草をふかしていると、横から冴がひょいっと取り上げて、吸った。
 子供を産んだときに止めたという喫煙だが、俺と男女の仲になってから再開したのである。何となく征服感が割増に感じられて、俺は冴が煙草をくゆらす姿を見るのが好きだった。
「ほんと……悪い男。亮くんにかかったら、どんな女でもメロメロになっちゃうよ」
「妬いてる? 森崎さんにまで手ぇ出そうとしてること」
「それであたしが捨てられちゃうんだったら何としても阻止するけど、そうじゃないでしょ? 他にもいっぱい付き合ってながら、あたしもたっぷり可愛がってくれるんもんね。実際、それだけ精力有り余ってたら、一人や二人じゃ足りないの分かるから、あたしは何一つ文句言わないよ」
「さっすが、いい女は太っ腹だね。マジに腹の肉も凄いけど」
 むにゅっ、と脇腹を摘むと、冴は「あはぁんっ!」と変な声を出した。絶頂続きでゆっくりクールダウンしている途中の身体は、何をされても快感になってしまうらしい。
「でも、気をつけなよ? そのうち、地獄に堕ちるよ、こんなことしてたら……」
「ヤッた女のせいで地獄に堕ちるんなら、本望だね」
 平然とうそぶく俺の言葉は偽りなき本心だ。享楽至上。例え火遊び相手の人妻から嫉妬がもとで刺されたとしても、俺は笑って死んでいける。刺した女を恨むなんてとんでもない。明らかに悪いのは俺なのだから。
 ある意味、達観しているようだが、まあ、本当にそんな局面になったらどうなるか分かったものではない。みじめったらしく泣きじゃくって命乞いし、死にたくない死にたくないと喚きながらくたばるのかもしれない。
「森崎さん射止めても、冴ちゃんとは切れること出来ないなあ……。マジこんなエロボディ手離すなんて死んだほうがマシだよ」
「ほら、そうやって上手いことばっかり言うから、女はコロッと参っちゃうのよ……」
「でも、これ本音だから」
「そうなのよね。口先だけじゃないところがますます憎い。悪い男!」
「いてっ!」
 冴に噛じられ、右手の人差し指から血が滲んだ。
 その指をチュパチュパとしゃぶる冴の顔を見ているうちに、また俺の欲望は鎌首をもたげていた。


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