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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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酸っぱいイチゴ (3)-2

突然のことに私自身も驚き興奮したのだが、意外なのはゆきの反応だった。
言葉では若干の抵抗は見せているものの、遠慮のないZの責めにすっかり感じてしまっている。
Zの手がゆきのスカートの中へとすべりこむ。
ニチャニチャピチャピチャという音がゆきの股間から聞こえてきた。
「ぁあぁああああああ……!!だめぇ………………!!!」
「ゆき……すごい、もうそんな濡れて……いいよ、大丈夫だからもっと気持ちよくなって」
「よくないよ……パパ……だめぇ……!!ねぇ見ないで見ないでぁあああ……!!」
Zの手が細かく動く。
弾力のある乳房とその先端の蕾が上下に揺れる。

じりじりと刺すような日差しが差し込むダイニング。
ソファに腰掛けた私の妻が、夫ではない誰か別の男に女性器を弄られている。
すぐ隣に座る夫にすがりついても、まったく助けてくれない。
せめて見ないで――。
女性として、妻として、恥辱にまみれる姿を夫にだけは見られたくない。
その懇願も完全に無視され、目を腫らし、それでも押し寄せる性的な刺激に抗えない妻。
「パパおねがい見ないでやだぁあああ……!!おねがいだめだめだめ……ぁあぁぁああああああ!!!」

体を支えきれないのか、私に体重を預けてもたれかかってくるゆき。
下を向いたままギュッと目を閉じ、私の腕にしがみついてくる。
身体全体がじっとりと汗ばみ女の匂いを発している。
「んぁぁああ……ごめん……もうだめもうだめ……やめて……あ……そこだめ……もうしないでしないで……そこなの……そこ……もうだめかもぁああ……パパぁああ……!!!」
ゆきのしがみつく力が一段と強くなった。
私の腕の肉を痛いほどつねってくる。汗で滑ってもまたつねる。
「ぁああああああ……ごめんぁあああ……そこそこ……そこだめ……パパごめんねごめんね……だめだめいっちゃうううぅううああああ……いくいくいくぁあぁああ……いっちゃうぁあああああ!!!」
甲高く切ない声を発して絶頂に達してしまったゆき。
Zが股間を刺激し始めて3分も経っていない。

「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
生まれてはじめて私の腕の中で果ててしまったゆき。
しかも絶頂に導いたのは私ではなくZ。
「ゆき、すごかったよ。めちゃくちゃ可愛かった」
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「すごく興奮した。ありがとう、最高だったよ」
罪悪感を感じているかもしれない妻を安心させるため、肯定的な言葉をたくさんかける。もちろんどれも本心だ。
「はぁはぁはぁ……あぁあああどうしよう……もぉだめだよー……なんでこんなことするの……」
少し落ち着いたのかわずかに口元が緩む。
汗と疲労の滲む表情が色っぽい。

「俺もびっくりしたんだよ。あそこでZが来るとは……」
「すみません……Oさんとキスしてるゆきさんがあまりにも可愛くてつい……」
ゆきを挟んでソファの反対側に座っているZ。
私には常々「ゆきさえ嫌がらなければ基本いつでもOK」と言われているからか、とくに悪びれた様子もなく、愛嬌のある笑顔でポリポリ頭をかいている。
いつか目の前でゆきが抱かれるところを見たいという私の願いを実現しようとしているのかもしれない。
「それにしても、ゆきってああいう風にイクんだね。切なくて可愛かったよ」
「ああもう、だから見ないでって言ったのに……どうしよう……」

ソファに突っ伏して恥ずかしがるゆき。
意に反して夫に痴態を晒すことになってしまった妻が少し可哀想でもある。
私はねぎらいと感謝のつもりでゆきの背中を撫で回したりポンポンと軽く叩いたりして妻へ寄り添った。
寄り添いつつ、それにしても――と、再び思う。
なんという妻の姿態。
横座りでうつ伏せになっているので、尻が突き出てなまめかしい曲線を描いている。
まくりあげられたスカートの裾から尻肉がわずかにはみ出しており、黒々とした縮れ毛が股間に茂っている。
むっちりした太ももには、Zにずり下げられたショーツがひっかかっている。
Zもこんな姿を見せつけられては早く続きがしたいに違いない。
私がこれ以上いてはゆきも集中できないだろうし、ここは引き下がることにしよう。

「ゆきありがとう。本当はもっと見てたいけど俺はもう寝室に引っ込むから」
「……行っちゃうの?」
「あれれ?見ててほしかった?」
「あー違うのっ!……そういう意味じゃなくて……」
顔を真赤にして否定する妻が可愛い。
「えっと続き、するんだよね……ていう意味……」
ぼかした表現のつもりだろうが、その言い回しはかえって興奮する。
おそらくはゆき自身もすでにZとしたくなっているのだと思う。
しかし貞操観念との板挟みで自分から進んでしたいとも言えずこんな言い方になったのか。
背中を押してやる。
「うん、Zと続きを……して欲しい」
「……」
くりっとした茶色の瞳で私を見つめる妻。
中庭のあるカフェで告白した当時の「ゆきちゃん」そのままの表情に面食らう。
「……わかった」
「ありがとう、あとは……Zと二人でいいかな……?」
こくんと頷くゆき。
「それじゃあね……寝室で待ってる」
ああ、大好きだった「ゆきちゃん」が今から他の男に抱かれてしまう。
Zにゆきを預けてその場を立ち去る瞬間はいつも辛い。
妻の茶色の瞳も揺れている。


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