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文香
【その他 官能小説】

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文香-5

 「な? みんな見てるだろ」
 「恥ずかしい」
 「女はな、人に見られてなんぼなんだ。誰にも見られない女なんて価値無いんだぞ」
 「でも、ジロジロ見られて恥ずかしい」
 「そうやって恥ずかしい思いしてればだんだん痩せるし、常に人の眼を意識するから綺麗になって行くんだ」
 「本当?」
 「本当さ。芸能人見てみろよ。デビューしたばかりの時はブスでもだんだん美人になって行くだろ? いつも人に見られてるからだ」
 「ねえ、竜ちゃん。何でセックスしたの?」
 「やりたかったから」
 「じゃ何で今までしなかったの?」
 「今までもして欲しかったの?」
 「うん。ずっと前から」
 「それなら早くそう言えよ」
 「だって全然私に関心無かったじゃない」
 「お前いつもブカブカの服着てたからお前の胸に目が行かなかったんだ。こんなおっぱい持ってたら隠すんじゃないよ」
 「今日の服似合ってた?」
 「その服の方がずっと似合ってる」
 「本当?」
 「ああ。これから俺と会う時はいつもそういう服着て来い」
 「こんなの持って無い」
 「それじゃ少しずつ買ってやるから」
 「こんな裸みたいな服ばかり?」
 「もっと面積の少ない奴」
 「私真面目にダイエットしないといけないみたい」
 「そうだな。でもあんまり痩せない方がいいぞ。ちょっとだけ痩せるようにしろ」
 「太ってる方が好きなの?」
 「そうでなきゃお前とセックスしたりすると思うか?」
 「そうだね」
 「今度ロープで雁字がらめに縛ってやるから」
 「縛る? どうして?」
 「ロープの間からお肉がな、ムニュッ、ムニュッって出てきてボンレス・ハムみたいになるんだ」
 「それでどうするの?」
 「それで出てきた肉に吸い付いてキスマーク付けてやるんだ」
 「竜ちゃんて変態なの?」
 「そう、変態」
 「縛るだけ?」
 「浣腸も好きだけど、浣腸しなくてもお前糞垂れただろ。あれ見たら浣腸の意欲が無くなった」
 「浣腸なんて面白いの?」
 「だから普通なら人になんか絶対見せない所を見せることになるだろ。厭だ厭だって言ったって浣腸すれば誰でも糞垂れ流すんだ。それが面白いのに、お前は何もしなくても糞垂れちゃうんだから阿呆臭くて浣腸する気がなくなった」
 「それで怒らなかったんだ」
 「何が?」
 「ベッドでうんちしちゃったのにあんまり怒って無いから優しい人なんだなって思った」
 「まあそうだな。普通なら激怒する所だな」
 「このパンツ中に食い込んで落ち着かない」
 「中って?」
 「あそことあそこ」
 「あそことあそこだ? 謎謎遊びしてんじゃ無いんだ。何処と何処だ?」
 「オマンコとお尻の穴」
 「そうだ。そう言わなきゃ分かんない。食い込んで気持ちいいだろ」
 「変な気持ち」
 「慣れれば気持ち良くなる」
 「慣れるかな?」
 「そりゃ慣れるだろ。これからずっとそんなのにするんだから。お前金持ってるんだろ?」
 「うん」
 「ブスだけど金は持ってるって評判だもんな。これからは人にばらまかないで自分の為に使うんだ。下着や服や、お洒落に金を使え。金なんかばら撒いたって人に好かれる訳じゃないんだ」
 「うん」


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