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文香
【その他 官能小説】

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文香-17

 「そういうの好きなの?」
 「ああ、大好き」
 「それじゃ、そんな人の写真なんか盗らないで私の写真撮ればいいじゃない」
 「うん。まだお前と親しくなる前のことだったから」
 「それじゃ私のことも縛ったりムチ打ったりするの?」
 「ムチは打たない。好きじゃないから」
 「私痛いのは強いから大丈夫だよ。鈍いって言うのかな」
 「それじゃローソクでもやるか」
 「ローソク突っ込むの?」
 「馬鹿。ローソクなんか細くて突っ込んだって面白くない。火を付けてロウを垂らすんだよ」
 「何処に?」
 「お前が1番熱いって感じる所」
 「それって何処? オマンコのこと?」
 「馬鹿。そんな所に垂らしたらセックス出来無くなっちゃうだろ。何処が1番熱いかなんて分からないからあちこち垂らしてお前の反応を見るんだ。そうすれば何処が1番熱いのか分かるし、面白いだろ」
 「面白い?」
 「うん、多分。セックスしながらお前の背中とかおっぱいとかにロウを垂らすんだ。あっ、話してるだけで興奮してきてチンポが立ってきちゃった」
 「竜ちゃんて面白いね」
 「馬鹿。帰りにローソク買って帰ってお前をヒイヒイ泣かしてやるからな。うんこなんか垂れるなよ」
 「またそれ言う。もううんちなんかしないもん」
 「それなら浣腸してやってもいいな。そうすれば厭でも出る」
 「うんちが好きなの?」
 「まあ嫌いじゃない」
 「私のうんちって臭くなかった?」
 「臭かった。鼻が曲がった」
 「便秘だから、ご免ね」
 「いいんだ、もう。うんこは誰のでも臭いに決まってんだ」
 「竜ちゃんのも?」
 「当たり前だろ」
 「そうか。竜ちゃんのって匂わないのかと思った」
 「どうして?」
 「ううん。何となく」
 「お前ロープが食い込んでるだろ」
 「うん、じゃなかった、はい」
 「歩いてて感じない?」
 「何が?」
 「何がって、あそこが刺激されて感じて来ないのかよ」
 「ああ、感じてる」
 「本当かよ。頼りないなあ」
 「ううん、本当に感じてるよ。だって濡れてるもん」
 「おっ、本当かよ。偉い」
 「それって偉いの?」
 「うん、偉い。褒めてやる」
 「でも歩きながら感じてるって凄い変な感じ」
 「変な感じって、どんな感じ?」
 「変な感じ」
 「あのなあ、もうちょっと違う言葉で言えないの?」
 「セックスしながら電話してる時みたいな感じかな」
 「何だそれは。良く分かんないな」
 「セックスしながらテレクラに電話したこと無い?」
 「無い。お前あんの?」
 「うん。やらされたことある」
 「それで、それはどんな感じ?」
 「誰かと電話で話してると彼がやたらにハッスルして腰を動かすの。それで私は電話の相手に気付かれないように感じてても普通の調子で喋ってるの。そんな感じかな」
 「何それ? あ、分かった。感じてるのに感じてないような普通の顔して今歩いてるって言いたいんだな」
 「そうそう」
 「そうか。感じてるんだったら、感じてる顔していいんだぞ。俺はそれでいいんだ」
 「でも私が恥ずかしいもん」
 「そうか。それじゃほら、ちょっと服の上から揉んでやるからもっと感じてろ」
 「あっ、駄目」
 「ほう。触ると流石に我慢出来ないんだな」
 「駄目だよ。竜ちゃん、外でそんな所に触っちゃ」
 「そうだな。人に見られたら俺も恥ずかしい。此処に入ろう」
 「焼き肉?」
 「うん。お前金持ってるって言ったじゃないか」
 「だから」
 「だから何?」
 「もっと高い店に入らない?」
 「え? 此処って高そうじゃないか」
 「焼き肉だったら新宿にもっと高くて美味しい店があるよ」
 「今から新宿まで行くのか?」
 「タクシーなら直ぐだよ」
 「なるほど、俺は電車しか浮かばなかった。経済状態の差だな」
 「何?」
 「何でも無い。じゃ、その高くて美味い店に行くか」
 「行こう」


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