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June bride
【純愛 恋愛小説】

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第7章 June bride-4

友達の余興も楽しかった。親友の美奈子、春香、恵美、静香、花絵がバブリーダンスを踊って大盛り上がり。しかも途中から夫の友達が5人加わるサプライズも。全然面識の無かった私の友達と夫の友達がこの余興の為に連絡を取り合い練習して来たと知らされた。そして静香なんか夫の友達と仲良くなり付き合い始めたと言う…。ちゃっかりしてるよね。次は静香かな?そしたら余興でどんなサプライズをしようかな。楽しみ。

メモリービデオは2人で一瞬に写真や動画を選び一生懸命作った。ネモフィラの季節やコキアの季節に行った海浜公園、スポーツ観戦、桜、海、山…、本当は行ったとこ全部の写真を入れたかったんだけど選りすぐりの写真や動画を使った。その中で評判だったのは、昔あなたとネモフィラを観に行った時に撮った写真の次に、全く同じ場所、同じポーズで夫と撮った写真が流れた時。特にお母さんなんか涙を浮かべてた。私も少しもらい泣きしちゃった。最後は砂浜に2人の名前をハートで囲んだ写真で締めくくり、大きな拍手を貰った。

準備は物凄く時間と労力を使ったけど、いざ式が始まるとあっと言う間にもう終わりの時間が近づいてた。この披露宴の為に何回も式場に通いプランナーさんと打ち合わせをした。私達の望む式を見事にプロデュースしてくれたプランナーさんは凄いと思う。感謝の気持ちしかない。

そして夫のスピーチが終わり花束を持って両家の親に花束を渡す。私は夫のご両親に、夫は私の母親に。私の母の隣には椅子が置かれており、その上に大きなあなたの写真が飾られてる。夫の計らいで私がパパの写真の前に花束を置く事になっている。花は市に頼み込んで海浜公園に咲いていたネモフィラの花を摘ませて貰った。それを昨日の夜、小さく可愛くアレンジメントしてみた。プランナーさんも可愛いと褒めてくれた。このネモフィラの花束にはあなたへの溢れんばかりの想いが詰まってる。いざその瞬間が来ると思うと涙が溢れそうだ。でも絶対に涙は流さないと決めている。だって涙で化粧が崩れた顔をパパには見せたくないから。綺麗になったねってパパに褒めて貰いたいから、私は笑顔でパパに感謝の花束を送るの。ずっとずっと夢見ていたJune bride…あなたにとって世界一綺麗な花嫁姿を見て貰いたいから。

私は溢れそうな想いを胸にネモフィラの花束を胸に抱えた。


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