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満里子
【フェチ/マニア 官能小説】

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満里子-25

 「こんな時間に行ったって面白いことは何もない。それより帰ろう」
 「夜風に吹かれて歩きたいの」
 「そうか」
 「たまには夜の散歩もいいよ」
 「それじゃそうしよう」
 日比谷公園には人っ子1人いなかった。いや、夏の土曜日なのだからいない訳はないのだが、広い公園に散らばっていれば薄暗いことだし、目には付かない。月は殆ど満月で、強力な街灯もあちこちにあるから夜中なのに真っ暗ではなかった。
 「優ちゃん、珍しくベタベタしていたね」
 「うん。洋子ちゃんの彼氏というのがベタベタしてやたらに触っていただろう? 触っていたというよりもあれは愛撫そのものじゃないか。あんなのを目の前で見せつけられたからね」
 「もう一度此処でやって」
 「いいよ」
 「あっ」
 「相当に感じているな」
 「うん。優ちゃん」
 「何?」
 「ちょっと私の厭らしい変態下着を触ってみて」
 「こう? 此処を愛撫しろって言うの?」
 「違う。中に手を入れてみて」
 「膣の中?」
 「下着の中」
 「何で? ゲッ」
 「濡れてるでしょう?」
 「これはおしっこか?」
 「違う」
 「愛液か?」
 「そうよ」
 「だって凄い量だよ」
 「指でかき回して」
 「凄いなあ。飲むと淫乱になるんだなあ」
 「あっ」
 「こんなに感じてたのか」
 「ああー」
 満里子は指の刺激だけで簡単に行ってしまった。
 「ああ、感じた」
 「それじゃ帰ろうか」
 「まだ」
 「まだ?」
 「優ちゃんズボン脱いで」
 「え?」
 「やろうよ、此処で」
 「厭だよ。外でセックスするなんて」
 「何で? 偶には開放的なセックスしてみようよ」
 「いつも開放的なセックスしてるじゃないか」
 「違う。外でやろうって言ってるの」
 「僕はそういうの好きじゃない。セックスなんて外でやるもんじゃない」
 「何でよ。私にはやたらセクシーな服を着せるじゃない」
 「セクシーな服を着るのとセックスするのは全然違うさ」
 「同じよ。こんなのセックス見せてるのと殆ど変わりないわ」
 「それは満里子が買ってきた服じゃないか」
 「優ちゃんの好みに合わせて買ったんじゃない」
 「それはそうだけど」
 「早くやろう」
 「そんなこと言ったって僕は満里子のガードル穿いてるんだよ」
 「だから脱げばいいじゃない」
 「こんな所で?」
 「誰もいないわよ」
 「立たないよ」
 「何で?」
 「僕は野外セックスなんて駄目なんだ」
 「立たせて上げるから脱ぎなさい」
 満里子は優輝のズボンと下着を強引に脱がせて性器を口に入れた。満里子は性に関しては何でもありみたいな女性だが、男性器を口で愛撫するのだけは苦手である。風呂に入って洗ってきたばかりの時はやってくれるけれども、それでも汚い物をいやいや口に入れているみたいな顔をする。その癖まだ風呂に入っていない優輝の肛門を舐めたりするのは平気だから、その神経は分からない。しかしそんな満里子が自分から口に咥えるなどは余程高まっている証拠である。優輝は外でセックスなどしたくないので性器はしぼんでいた。外でやれば酷く興奮する男もいるだろうが、気が散って駄目な男もいるのである。しかし満里子の愛撫で漸く固くなると、満里子は有無を言わせずに押し倒してゴムの下着をずらして結合してしまった。困惑している優輝を余所に満里子は勝手に激しく動いていたが、優輝は遠くから近づいてくる男を見つけた。


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