投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ハツミ
【OL/お姉さん 官能小説】

ハツミの最初へ ハツミ 23 ハツミ 25 ハツミの最後へ

ハツミ 〜3rd story〜-2

翌日は休日ということもあり、私は早い時間からトモキを迎える為の準備に取り掛かった。
トモキに食べてもらう事を考えると、料理には自然と力がこもる。
たまの休日をいつもこんな風に過ごせたならどんなに幸せだろう。
大好きな恋人の為に料理を作り、その料理を食べながら一緒に過ごす、そんなイメージが心に浮かんだ。
そのイメージの中で私の隣に座っているのは、他の誰でもないトモキだった。
私はこの時確信した。やはり自分はトモキの事が好きなのだと。――


今私は、トモキの腕の中にいる。私を優しく包むその腕は力強く、抱かれている事に安心感を覚える。

―なんて心地好いのだろう―

『トモキ、………。』
私はトモキの名前を呼び、その後は声には出さず唇だけを動かした。《好きよ》と。

本当ならば、すぐにでも声に出してトモキに想いを伝えたかった。
しかし、今はその時ではない。
トモキに想いを伝えるのは、互いに冷める様子のないこの体の熱りを沈めてからにしよう。
「ハツミ?」
トモキが私を呼んだ。
トモキはバスタブに浮かぶ泡を掌ですくうと、その手で優しく私の肩を撫でた。
「今、何て言おうとしたの??」
肌に触れる泡の感触が心地好い。
『内緒よ。』
私はトモキと同じ様に、掌で泡をすくい、トモキの肩を撫でた。
ふと目に入ったトモキの鎖骨と、それにかかる長い襟足の髪が艶めいて見えた。
私はその鎖骨のすぐ下に唇を寄せ、キスマークを残す。

「ハツミ。さっきの言葉は、俺から言わせて…。」
肌から唇を離した私にトモキが言った。
トモキは私が何を言おうとしたのか、気付いていたのだろうか。
『わかったわ。』
私は言った。全てをトモキに委ねよう。体も、心も…。


向き合うようにしてバスタブにつかっていた私に後ろを向かせると、トモキは私を背中から抱きしめた。
そのまま私はトモキに引き寄せられ、私はトモキの太股に腰を降ろすような格好になった。
私を抱きしめていたトモキの手は、泡に隠れた私の胸の膨らみを包み込み、唇は私の首筋に寄せられた。
「ハツミの事、大切にしたい…。」
そう呟いたトモキは、私の胸の膨らみを泡で洗うように撫でた。
しかし私は、トモキのそんな優しい触れ方にすら快感を覚えた。
「俺の事、もっと感じて…。」
トモキが私の耳元で囁く。わざと息が耳にかかるように。
そして耳たぶを甘噛みされると、首筋をゾクゾクとした快感が走った。
『んっ…。』
私が思わず声を漏らした事に気付いたトモキは、撫でていた左右の胸の膨らみを掌全体で包み、指先をその感触を楽しむかの様に滑らせた。
私はトモキから与えられるその穏やかな快感に身をよじらせ、体を震わせた。
その時、私はある事に気付いてしまった。
バスタブの湯とは別の潤いが私の秘所を満たしている。それは私の体がトモキを求めている証だった。
『トモキ……。』
私は首を傾けて彼の瞳を覗きこむ。
「クスッ。俺も大分ハツミの事がわかってきたかな??」
そう言って微笑んだトモキは私の秘所に左手を伸ばした。
「やっぱりね。」
トモキが言った。
彼もまた気付いていたのだろう。私がトモキを欲している事を。
トモキの指は、私の中にゆっくり侵入し始める。そして人指し指と中指が奥に届くと、その指を軽く折り曲げ私に快楽を与える。
『あっ、あぁ、んっ、あぁ!』
トモキから与えられる刺激に、私の唇からは鳴り止まぬ快感の旋律が溢れ出した。
自分ではどうしようもないその声は、バスルームの中で反響し私を必要以上に辱めた。
しかし私は恥かしさに顔を赤らめながらも貪欲に快感を貪った。
そして自らの喉が発しているとは思えない程の甘い声は、トモキを誘い挑発するようにボリュームを上げる。


ハツミの最初へ ハツミ 23 ハツミ 25 ハツミの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前