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髪刈り妖魔
【二次創作 その他小説】

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髪刈り妖魔-1

とある妖魔空間。
そこの妖魔達は特殊な妖魔で女性の髪を刈る事に力が蓄えられる力を持っている。
「もっとだ・・・一般女だけでなく強大なエナジーを持った女の髪を刈れば我の力は強くなる・・・」
妖魔はバリカンの手入れをしつつ強いエナジーを求めていた。
バリカンをワゴンに置くと次のターゲットを探しに行った。

現実世界。
いつも通りに平和な日常。
月野うさぎは今日も朝のニュースを耳に傾けて寝ぼけ眼で朝食を食べていた。
『ここ数週間に起っている連続断髪事件、未だに犯人の特徴掴めていません、被害者の女性達は全員、犯人の顔を覚えていないと供述』
最近起こっている連続断髪事件。
被害者は全員女性で年齢は共にバラバラ。
唯一の共通点は髪が長かったこと、全員耳上までの刈り上げおかっぱ(本格ワカメちゃんカット)にされていたこと。
(私も気を付けないとな・・・)
うさぎはそう思いつつ、朝食を平らげると鞄を持って学校に行った。

本日の授業も終わり、まっすぐ帰宅道を歩いていると妖気を感じた。
うさぎは辺りを見回すが気配は一瞬にして消えた・・・と思えば急に当たりが真っ暗になり気づけば殺風景の店内にいた。
「ここは・・・」
周りを見回すと散髪椅子に色んな器具が置かれているワゴン、散髪椅子の前にはドレッサー。
「ようこそ、妖界床屋へ」
理容院らしい服を着た妖魔が出迎えて来た。
「よ・・・妖魔っ!?」
うさぎは変身ブローチを取り出そうとしたが壁から触手が出て来て動きを封じられ、このまま散髪椅子に座らされ、手足がしっかりと固定された。
胴体も触手で絡められ椅子に固定するともう手足も体も動けない状況になった
「なにするのよ!?」
妖魔は白いケープをうさぎの身体を巻き付けると髪ゴムとピンを外した。
「我は髪刈り妖魔、女の髪を刈ることで力を得ることが出来るのだよ!」
「髪・・・まさかっここのところ起っている断髪事件の犯人って・・・」
うさぎは連続事件の犯人は妖魔だと分かったが身体が動けない以上変身することも出来ない。
通信機も床に放り出されている鞄の中だ。
「さあ、今日の女はどれぐらいのエナジーを持っているか・・・楽しみだ」
うさぎの髪を掬い上げて耳上まで鋏を入れるとすぐに刃を下ろした。
「いやああ!やめて!」
2回動かしただけで左側のサイドの髪があっという間に耳上まで露わになった。
「うおおおっ!強大なエナジーが感じるぞ!素晴らしい!」
勢いよく後ろも左サイドと同じぐらいの長さに切り揃え右側に入り、右側のサイドも耳上まで切り揃え、前髪も眉上まで切り揃えるとおかっぱに仕上げた。
「ひ・・・ひどいよっ・・・」
さっきまで長く自慢の髪が物の数分でおかっぱ頭にされてしまった。
「まだまだこれからだぞ!お前のエナジー、今までの女よりも素晴らしい!このまま終わらせるには勿体ないぞ!」
鋏からバリカンに持ち帰るとスイッチを入れ、バリカンの刃をうなじに入れるとゆっくりと動かし始めた。
「いやああ!刈り上げないでぇえっ!」
バリカンは後頭部の真ん中よりも上に進んで行き頂点まで達した。
バリカンが離れると短い金髪がわさっと床やケープに落ち、鏡を見ると旋毛まで青白く刈り上げられた。
「そ・・・そんなっ・・・」
「もう戻れないぞ、お前のエナジー、全て頂く」
バリカンを青白い道が出来た所を少しずらすとまた同じように刈り上げた。
さっきよりも速いスピードで髪を刈っていき、床やケープが髪で埋め尽くされて行くごとにうさぎの頭は青白くなって行った。
後頭部の髪が全て無くなると前髪もバリカンが入り、髪が無くなった頭にバリカンを満遍なく滑らせた。
丸坊主になってショックを受けているのかうさぎはもう言葉を失い、ただされるがままになっていた。

バリカンのスイッチを切るとシェービングクリームの入ったカップと髭ブラシを取り出し髭ブラシでシェービングクリームを掻きまわして青白い頭に塗りつけ、剃刀で丁寧に剃り始めた。
残りの毛を取り除く感じで剃っていき青白い頭が輝きを見せてツルツルに仕上げて行った。
「流石は強大なエナジーを持った女、全てのエナジーを吸いつくさなければっ!」
やがてシェービングクリームが無になるとタオルで頭を拭き、ローションを塗るとスキンヘッドが完成した。
「エナジーが充分に得られた、見事だったぞ」
ケープを外し触手を解放すると気を失っているうさぎを元の世界に返した。
「フッフッフ・・・素晴らしかった」
刈り落とした髪を妖気で消滅し、更なるエナジーを蓄えた。

現実世界に戻されたうさぎはさっきと同じく立ったままで我に返った。
周りを見回すといつもの帰宅道。
何があったのかと考えたがさっきの出来事を思い出せずにいた。

やけに人の視線が痛く感じる・・・

それに、頭が涼しいを通り越して寒い・・・

軽い・・・

いつも両端に靡く長いツインテールが無くなっているのに気付き、頭を触れていると髪の毛が無くなっていた。

ツルツルに剃り上げられている・・・

「い・・・いやああああああ!!!」
うさぎは頭を押さえて悲鳴を上げた。

END

あとがき

この後のオチは考えておりません・・・
ただ強制断髪が書きたかっただけなので・・・


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