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亜美
【SM 官能小説】

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亜美-32

 やはり金をケチルとこういうことになるんだと思って困った顔をして立っていたらいきなり亜美がぶつかるように抱きついてきた。 勢いに押されて1歩下がれば直ぐに壁際で、誠司は壁に押しつけられたようになって亜美の情熱的なキスを受けていた。背中に廻した両手をそっと下ろすと、こんなに細くて折れないのだろうかと思う程ウェストはすぼまり、続く尻は豊かに形良く膨らんでいる。尻の膨らみが脚に変わる辺りでワンピースの裾は終わり、肌に直接手が触れた。この前とは違う燃えるような赤いワンピースだが、この前と同じように短い服なのである。裾まで降ろした手を今度は肌に触れながら上げていくと亜美の尻を抱いた。尾てい骨に指が触れているからTバックすら穿いていないことが分かった。本人も言っていたとおり下着は身につけない習慣らしい。手を前に廻して股間を探るとチェーンが垂れていた。ああ又この格好で来たのかと感激してしまった。前は原田だか田原だか知らないがあの男の為にそうしたのだが、今日は誠司の為にそうしてくれたのだと思ったからである。
 指で性器を撫でると其処は既に濡れていた。誠司が押しているのか亜美が引いているのか、2人はそのままでベッドの方に移動して倒れ込んだ。下になった亜美は「会いたかった」と投げつけるように言って再びキスをした。キスをしながら亜美の手は器用に動いて誠司の服を脱がしている。勿論誠司も協力してキスをしたまま誠司は全裸になってしまった。亜美の服は脱がす必要も無い程短いし、下着は穿いていないのでそのまま結合してセックスになった。前回は亜美が上になっていたのだが、今回は誠司が上になって積極的に動いた。しかし亜美も下から激しく腰を突き上げて動いた。余程気分が高まっていたのか、亜美は誠司よりも先に達して声を上げた。誠司が続いて射精すると亜美は体を繋げたまま回転して上になり、上体を起こしてワンピースを脱いだ。
 ブラジャーもしていなかった。それから裸の体を倒して誠司と胸を合わせると、又「会いたかった」と今度は耳元で囁いた。自分を盛り上げようとしているのか本当に会いたかったのか知らないが、情感の篭った甘い囁きだった。 亜美の性器に飲み込まれた誠司の物は、射精したばかりなのに少しも小さくなっていなかった。少しでも奥まで入れたいと思い、腰を持ち上げると亜美はゆっくり腰を回転するように動かし始めた。チェーンが擦り付けられてそれが奇妙な刺激になる。それから亜美は両手を誠司の太股の脇あたりについて上体を反らすように持ち上げて腰を上下に動かした。誠司は下から亜美の乳房を愛撫した。目を瞑って気持ちを集中している亜美の顔は美しかった。こんな美人とセックスするなんてもう2度と無いだろうなと前回思ったが、こうして又セックスすることになった。しかし多分これが本当に最後になるだろうと思う。自分のような取り柄のない男にこんな美人が惚れるなんていうことが無いくらいのことは心得ている。
 サム・アンド・マリーでは読者投稿欄があり、そこにM女からプレイ相手を募集する投稿など載ろうものなら相手になりたいという男からの応募は何百と来るのである。この世界ではMの女性は美人であろうがなかろうが貴重なのである。その上亜美のように美人と来れば男など好き放題に選べるのである。だから亜美が誠司を選んだなどというはずが無い。これは何かの間違いか気まぐれに相違無いのである。しかしそう思うとこのセックスが余計貴重に思えて少しでも長く続けていたいと願う。なのに亜美はドスンドスンと今や激しく動いていて、誠司の我慢は限界に近づいている。もう駄目だと思った瞬間誠司は腕を伸ばして亜美の上体を引き寄せ、強く抱きしめたまま放出した。亜美も誠司の体の下に手をこじ入れて強く抱きしめてきた。暫くそのまま抱き合ってから誠司が目を開けると亜美が覗き込むように見ていた。



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