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樹理
【その他 官能小説】

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樹理-26

 「別に僕は考えを変えていない。年取るまで樹理の便秘治療係りになるつもりでいるんだから」
 「是非ともそうなって頂戴。いいわ、貴方の体に臭いうんち掛けて上げるから」
 「図に乗るな。そんなこと平気でするようになったら浣腸なんかしてやらない。便秘で一生悩んでろ」
 「どっちを取るか悩むわね」
 「そうだろ。だったら僕が喜ぶ方にすればいいんだ」
 「分かったわ。どうせ一緒に暮らせばいずれ下の世話もしたりされたりするようになるんだから」
 「そうだ。今から練習してると思えばいいんだ」
 「それじゃ時々私にもさせてね」
 「何を?」
 「下の世話の練習」
 「僕は便秘じゃないからいい」
 「あら、便秘じゃなくても年取ったら世話しないといけないじゃない」
 「その前に死ぬよ。樹理に下の世話なんかして貰ったりするか」
 「あら、私の世話じゃ厭なの?」
 「樹理の世話だから厭だという訳じゃないけど、人間其処まで長生きしたくない」
 「駄目駄目。年取らなくても交通事故でそうなることだってあるんだから」
 「それじゃ事故になったら世話して貰う」
 「だから今から練習ね」
 「あのなあ、僕はやりたいからやらせろって言うんだ。 樹理は自分がやられるからってやりたくも無いことをやる必要は無い」
 「ううん。やりたくなって来ちゃった。何だか面白そうだもの」
 「いや、浣腸なんて汚いだけで面白いもんじゃない」
 「それじゃどうしてやりたいの?」
 「それはつまり妻が便秘で悩んでおる、それは夫として見逃す訳にはいかない、とまあこういう訳なのだ」
 「ふん。まあいいわ。その内寝ている間にやって上げるから」
 「そんなことしたらベッドでうんこ垂れちゃうだろ」
 「ベッドでおしっこする癖に」
 「樹理は、何だか興奮しているな。少しハイになってるんじゃないのか?」
 「少しどころじゃないわ。さっき貴方が突然結婚の話した時なんか又少しだけどおしっこ漏らしちゃったのよ」
 「何? そういう時は教えろよ。舐めてやったのに」
 「嘘。パンスト舐めた時だっておしっこ付いていないの確かめてから舐めた癖に」
 「あれは残念だなあと思いながら舐めてたんだ」
 「それじゃ、おしっこなら出せると思うから口開ける?」
 「馬鹿、ちょろって出るからいいんだ。ドバドバ出るおしっこなんか飲めるか。ビールじゃあるまいし」
 「ねえ、私達って結婚の話したばっかりだというのにおしっことうんちの話ばっかりしているの。変わった夫婦ね」
 「そうだな。夫婦だからいろいろあってもいいんだろ」
 「いいわねえ。本当に私奥さんになるんだわねえ。夢みたい」
 「ああもう、こんな時間か。もう寝てる暇は無いなあ。それじゃしょうがない、セックスでもやるか」
 「馬鹿ね。さっきから入ってるじゃないの」
 「動かさないで話ばっかりしてるから忘れてたよ。そう言えばオチンチンが厭に暖かいなと思った」
 「ねえ愛してる?」
 「うん」
 「うんじゃなくて愛してるって言って」
 「愛してる」
 「私も愛してる。死ぬほど好きよ」
 「それじゃ浣腸でも何でも文句は言わないな」
 「又それ? そればっかりね。よっぽどやりたいのね」
 「そう、よっぽどやりたい」
 「もう好きにして良いから」
 「それじゃいつまでも乗っかってないで腰を動かしてくれよ」
 「あそうだ。忘れてた」
 「1つだけ取り決めたいことがある」
 「何?」
 「喧嘩しても1日以上意地を張るのはよそう、お互いに」


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