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学園乱遊記
【学園物 官能小説】

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新堂 リョウスケ-1

オレの名前は新堂 リョウスケ。
ミカからは猿とか呼ばれてる。失敬な。

ちょっとばかりエロい事ばかり考えてるかもしれんが、男子高校生なら普通だろう。


さて、そんなオレだが最近失恋をした。
正確には好きな女子に彼氏ができてから彼女が好きだったと気がついた情けない結果だ。


相手の名前は黒澤 ミカ。
女子バスケで細かな活躍をしている普通の女子高生。

ただ、正確は控えめで…気が弱いというワケでもなく(むしろ気は強すぎる方だった)、なんとなく距離を感じる女子だった。


正直言うと、何を考えているか分からないヤツだった。
ウチのクラスでは皆してセックスしてる中、ミカは思春期らしくがっつくでもなくたまに参加してはセックスしたりしなかったり。

顔つきは美人だし、汗かいた時の濡れた黒髪が綺麗でドキッとさせられる事があるが、よくヤる相手のアカリの方が全然可愛げがあって女子らしかった。


けど、何故か目が離せない。
気がつけば何度もセックスに誘っては断られていた。

向こうもオレに興味がないのだろう。
ミカが気が向いた時だけ、乱交に参加して帰っていく。



けれど一度だけ、ミカが誘いに乗ってきた。
しかも他が色々と用事が重なって二人きりのセックスとなった。

その時は凄く緊張した。
普段は複数人で一緒にヤるからな。


けど、そこでミカの予想外な一面を見る。
オレが緊張しているのを見た途端に積極的に攻めてきてオレを翻弄したのだ。

されるがまま射精させられオレのプライドはズタボロ。
ただ…その時のミカは…楽しそうだった。

イタズラ成功した小さな女の子みたいな純粋な笑顔でオレを見つめていた。


余計にオレのプライドは刺激され、ガキみたいに拗ねてセックスを開始した。
結果、遠回しに下手くそと言われて更にプライドを砕かれたが。


おそらく、それがミカを女の子として意識するようになったきっかけだろう。
今までは正直…セックスができれば何でも良かった。

それそこ猿だったな、俺は。
改めてオレはしっかりとセックスをするようになった。

アカリや他の女子も新堂変わったね、けど悪くないよといった反応をしてくれたし…。
何よりセックスが今まで以上に楽しく気持ち良くなった。


そう実感してからは次にミカとヤる日が楽しみで仕方なかった。
とはいえ基本的に気が向いた時にしかこない猫みたいな女子だ。

その気が向く時を待っていたのだが、オレの耳に届いたのは…高原の弟と付き合い始めたってハナシだった。


何で!?どうして!?と思ったがバスケ部的にはようやっとくっついたかといった感じの自然な雰囲気だった。
前々から親しくしていたし、お互いに好意を抱いていたのが丸わかりだったとの事。


そこで実感したのはミカにとって教室の乱交状態なんて…思春期らしく、何となくムラムラした時のオナニーの延長でしかなかったのだ。


…嫌、オレ達にとってもその考え方で間違っていないだろう。
仲良くこそはあるだろうが恋愛感情もなく、気が向いたらひたすらヤるだけ。

それこそ発情期の猿の群れでしかなかった。
…ちょっと考えれば分かる事だったのにな。


そこまで冷めた考えができるようになって初めてオレは…ミカの事を好きだったんだと実感した。


ミカの女の子らしい一面をもっと見てみたい。
オナニーの延長ではなく、本当のセックスを見てみたい。

オレの好きな…ミカの髪が汗やシャワーの水で濡れて輝く綺麗な姿を独り占めしたい。



そう思ったが、オレは気がつくのが遅かった。
何もかもが、遅かったのだ。


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