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忘れ物
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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巡り合い-1

 結局僕は不起訴になった。
 友里への暴行を止めるための正当防衛だと、見ていた人たちが証言してくれたから。
 それに、僕は金属バットの太い方を握っていた。友里の夫に当たったのは細い方。ほとんど威力はない。たまたま、本当にたまたま急所にヒットしただけだったようだ。
 僕は何事もなかったかのように以前の日常に戻った。しばらくして盟友と呼べる男と会社を起ち上げ、忙しい日々を過ごしているうち、気付けば5年が経過していた。
 今日は駅から少し離れたショッピングモールに来ている。
 モール中央にある広場を通りがかったとき、元気に走り回る男の子とベンチに座ってタブレットで絵を描いている女の子が目にとまった。すぐそばには父親らしき優しそうな男が居て穏やかな目で彼らを見つめていた。
 「おかーさーん!」
 食料品の買い物袋をいくつか手に下げた上品な女性が、声を掛けた彼らの方に微笑みかけた。
 子供たちが母親に駆け寄った。
 「ちょっとぉ、なんで他の女見てるのよ。子連れでしかもおばさんじゃない!」
 僕は五つ歳下の彼女に言った。
 「君より三つ上なだけだよ?」
 「なんでそんなにはっきり分かるのよ。」
 僕は目を閉じ、胸いっぱいに空気を吸い込んだ。
 「いつかどこかで巡り会う人だから。」


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