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冬恋慕
【SM 官能小説】

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冬恋慕-4

コウジとつき合い始めた頃、彼がズボンのジッパーを引き降ろす瞬間からあたしは咽喉が熱い
太陽でじりじりと焼かれるような欲望を感じたわ。それに彼の視線があたしの下腹を刺すよう
な悦びも。そしてお互いの欲望が擦れ合うほどにあたしの心とからだから滲み出る液体はじわ
じわと濃くなっていったわ。濃くされ、澱み、沈殿した液体は性愛という膜でろ過され、純粋
な輝きを含み始める…それはあたしにとって、とても特別なことだったような気がするわ。
あたしのからだに深く注がれる彼の視線も、唇の愛撫も、肌をなぞる指も、そして彼の吸い付
くような堅い胸肌と、あたしの唇の中で舌を跳ね上げるようなそそり立ったペニスも。
そんなとき、あたしは彼に愛され、あたしもまた彼を愛していたと思えたわ、何かしら研ぎ澄
まされた感覚はとても素敵だったと思っている。だから、けっして彼のセックスが不満だった
わけじゃない。彼はあたしのからだの隅々まで気が遠くなるくらい細やかに愛撫してくれたし、
ひんやりと空気に晒されたあたしの肉の合わせ目を堅く尖ったものでつつき、捏ねながら、
浅く深く、ときに突き上げたかと思うといきなりすっぽりと抜いてしまう。焦らされて戯れる
肉奥の襞の烈しい痙攣と次々に溢れてくる蜜液はもう自分では決して止められないくらいだっ
たわね。


ツトムくんとは毎週プレイをしているわ。ツトムくんは自分のペニスをハイヒールで踏みつけ
られるととても悦ぶの。鋭いヒールの先端が肉幹に突き刺さると、彼のペニスが漲り、可憐に
喘ぐ雁首はあたしへの愛情に充ちている気さえする。肉幹に浮かび上がった蒼い血管が卑猥な
脈動を始め、睾丸が陰嚢の中でひくひくと蠢くときあたしは言ったわ。これが、あなたが言う
ところの恋の芽生えなの…これがあなたにとってかけがえのない愛おしさなの、こんなにペニ
スを大きくして、お笑い草だわ。あなたは純粋な顔をした偽善者だわ。嘘つきのあなたには
やっぱり苦痛が必要なのよ。あたしは吐き捨てるようにつぶやくと、まるで彼の恋人への偽り
の夢想を踏みにじるように、執拗に彼の垂れ袋に踵を喰い込ませ、爪先でしごいたわ、薄い
皮膚が裂けそうなくらい強く。歪んだ肉に湿った陰毛が黒い皺を刻み、血の気を失っていく
性器は床にくすんだ色となって溶けていくようだった。そしてあたしは彼に優しくおしえて
あげたわ、あなたの偽りのペニスによって愛しい恋人の洞窟がどれほど虚しい溜息を洩らした
か、あなたは今、理解すべきたわ…って。

それからあたしは床に仰臥した彼の頬肉をハイヒールの爪先で突き、ゆるんだ唇のあいだに
ねじ入れた。彼は胸をのけ反らせ、苦しげに喘ぎながらも物憂い笑みを湛えている。あたしの
ヒールの先端から滲み出ようとしている蜜液を啜ろうとしている彼の唇は無防備にとても悦ん
でいたわ。彼を包む空気が希薄になり、欲情は結晶し、やがて溶けていこうとしているみたい
に。そしてあたしは腰を低くすると彼の唇に裸の股間を広げ、騎乗位になって跨ったわ。彼が
窒息しそうなくらい太腿の付け根を彼の唇に押しつけ、湿った陰唇が裂けそうになるくらい
擦りつけて。そして腿で彼の頬を強く絞めると、彼の唇とあたしの肉の割れ目が重なり、弾き、
溶け合い、弛緩を繰り返すのよ。そのときあたしは、ふと彼という男の存在にむらむらと込み
上がってくるようなとても懐かしい欲情を感じたわ。


鞭に感じる男ってあたしは好きだわ。あの頃、舞子みたいに鞭をうまく使えなかったけどあた
しの鞭で打たれる男の肌に撥ねる鞭の音は、うっとりするほどあたしを疼かせるの。
それに鞭で虐めれば虐めるほどあそこが堅くなって、そそり立ってくる男のものって不思議だ
と思うわ。ツトムくんみたいに若い男の子ってまだ虐められることに慣れていないから、ほん
とうにあたしが振り降ろす鞭の苦痛でもがいていて、その喘ぎ声がとてもエロティックなのよ
ね。だからあたしも、ついつい本気になって鞭を振り上げたわ。ツトムくんの身体ってどこか
繊細で、それでいて淡白なのよね。桜色の蕾みたいな乳首もきゅっと締まった、すべすべした
お尻もとても可愛くて、もちろん甘く噛んであげたいくらい青々しているペニスも、初々しい
羞恥に悶えているみたいで、あたしは彼の身体を前にして自慰ができそうなくらい棘のある
欲情をおぼえたわ。なんて言ったらいいのかしらとても正直な気持ち、もしかしたらコウジに
いだいた恋心よりも、もっと純粋な気持ち。


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