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貧困娼年の混濁
【ショタ 官能小説】

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貧困娼年の混濁-1


ここはどこなんだろう。それよりボクは誰なんだろう。ツナの缶詰の底の油は残さずに。小さな頃食べた紅色の丸い飴は蛇の瞳。肉屋さんの新聞紙に包まれたコロッケ。最高のご馳走、ビニールにくるまれたピンク色の魚肉ソーセージ。串に刺しただけのキュウリをくれたのはお馬さんが大好きなおじさん。もっと塩をちょうだい。袋を破って取り出したインスタントラーメンにスープの素をふりかけてバリバリ食べた後は水を飲んで。八百屋さんの裏に捨てられていた大根の葉っぱをしゃぶって、公園のタンポポの葉っぱを囓るのはとてもシアワセ。育ちの良さそうな女の子が道に落としたアイスクリームを犬と争って舐め甘い甘い甘いっ。

この街はいつでも歪んでいるのは何故?ボクはどうして歩いているの?と思った時には堆積した燃えるゴミの袋の隙間で寝息を立てているボク。なんて高いビルなんだろう。ここはどこなんだろう。三角の公園にあるママとボクの家は何処にある?「お城の公園」は何処にある?ボクを慰み者にするおじさん達の公園は何処にある?ザキさん、あなたは何処にいますか。ユーコさん、ボクは何処にいますか。ママ。ママはどこにいるの?



夢遊病のように街を彷徨う鳶色の肌を持つ少年は、あちこちに白く乾いた精液に染められた黒のハーフパンツと元は白かっただろう迷彩色のカットソーをだらしなく身につけ、虚ろな白眼がちの瞳は潤んだまま、溶け落ちるような妖しい色香だけを放つ。
その瞳に映り込んでいるのは雑多で猥雑なこの街の風景。

「坊や、どうしたの」って。寄ってこないでよボクはママに逢いたいんだ。ボクはこれから「イセタン」っていう大きな大きなビルに昇って「ぱふぇ」という魔法のお菓子を舐めるんだから。何するのそんな箱に入りたくない扉を開けて。「ばいたる」ってなあに?「ケツアツ30」ってなあに?五月蠅いし揺れるし気持ち悪いっ。「大人しくしなさい」ってあなたはボクの大嫌いな先生?ケッコン出来ないヒステリーの。みんながボクを虐めるの。ボクを虐めて、虐めて、捨てられるから捨てて欲しいっ。海だよきっと。あははっ、ここ遊園地だったんだ。ウイーンって。丸い穴を寝たまま通って何処が面白いのかわからないよっ。ここは何処?なんでボクは裸にされるの?また、誰かがボクを欲しいのなら言ってくれればっ。お注射は好きじゃない好きじゃないってばっ


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