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お母さんじゃない
【母子相姦 官能小説】

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お母さんじゃない-6

(6)

 その日、裕太は動揺し、かつて経験のない性の炎熱に翻弄された。めぐみが彼の妄想を超えた姿をみせたのである。

 玄関に立っためぐみに笑顔はなかった。射すくめるように裕太を見つめ、
「練習にきたわ。おじゃまします」
それだけ言うと勝って知ったようにレッスン室に入っていった。

(怒っている?……)
最初はそう思ったが、どうもちがう気がした。根拠はなかったが……。

 ピアノの音が聴こえてきて、裕太は2階に上がった。
部屋はきれいに整理して掃除をしてある。
(部屋にきてくれるだろうか……きてほしい……)
ベッドに並んで掛けて、ゆっくりアルバムを見たい。
(今日も塾があるのだろうか……)

 ピアノの音が止んだのはほどなくのことだ。15分も経っていない。終わるはずはないと思っていると、また曲が流れはじめ、すぐに聴こえなくなった。
(いろんな練習があるんだろう……)
 ベッドに寝転んで目を閉じた。めぐみが横にいる想定を浮かべた。
(肩が触れ、抱き寄せる……ああ……)
亀頭が頭をもたげ、グンと跳ね上がった。
(ああ……)
盛り上がった「股間に触れた。
 飛び起きたのはその時であった。ドアが開いたのである。

 めぐみが立っていた。
「!……」
お互い顔を見合わせたまま言葉が出ない。驚いたこともあって、体が熱い。めぐみの顔も火照っているように見えた。
「どうしたの?……練習、終わったの?……」
やっとそれだけ言った。

 少し間を置いて、頷いためぐみはまっすぐ裕太に向かってきて、彼の横に座った。それだけではない。裕太の腕を取り、すがるように体を寄せてきたのである。
「聞いて、私、困ったことになったの」
その顔は明らかに昂奮していた。
 めぐみを抱きしめたのは反射的でもあり、無意識でもあった。

「裕太君……」
胸にめぐみの肉感と体温が生々しく感じられる。気が付くとめぐみの腕が彼に巻き付いていた。
 見上げる彼女の目は潤んでみえる。が、泣いているのではない。昂るものが溢れているような心の乱れが伝わってくるようだった。

「何か、あった?」
裕太はめぐみの唇に口を重ねた。
「う……」
一瞬、強張っためぐみの体はすぐに力が抜け、2人はベッドに重なって倒れていった。
(初めてのキス)
そんなことを考える余裕はなかったがめぐみと口をくっつけている現実は昂奮とともに頭を駆け巡っていた。熱い鼻息が交錯した。
 めぐみがしがみついてくる。裕太も抱きつきながら性の高まりの本能だろうか、絡まるうちに胸のふくらみを掴んでいた。
「あ、だめ」
「だめ?」
「だめじゃないけど……」
「いいだろ?」
言いながら揉んだ。
「あ、あ、裕太くん……」
(オッパイだ、柔らかい、めぐみのオッパイだ)
「ああ……」
めぐみは体を反って胸を預ける体勢になった。

 めぐみが身悶えして裕太を押し返したのは彼の手が太ももに伸びた時だった。
「いや……」
部屋は涼しいはずだがめぐみの額には汗が噴き出ていた。裕太も同じだった。
 
 ベッドに並んで、2人してしばらく無言で俯いていた。腕は絡んでいる。息遣いだけが聴こえていた。
「裕太くん……」
めぐみが小さな声で言った。
「どうかした?」
目だけ動いて裕太を見た。その表情はか弱く、愛らしい。たまらなくなって唇を近づけると、
「待って」
言葉に拒絶の強さはない。裕太はめぐみを引き寄せて唇を合わせた。
 不思議と静かな口づけだった。むろん昂奮はあったが、めぐみをやさしく抱いた。
動悸は高鳴っているのに彼女を抱えた力は、いたわるように加減されていた。
 めぐみが意を決したように話し始めた。

「Hしたことある?」
唐突な質問に首を横に振るしかなかった。
「私もないわ……」
めぐみがのしかかってきてふたたびベッドに重なった。今度はめぐみが上である。
(!……)
動きに任せたものの、内心の動揺は相当なものだった。なにしろ服を着ているとはいえ、めぐみと体を合わせているのである。顔は息が吹きかかる距離。そして、股間は彼女の脚に圧迫されていた。完全に勃起している。

「私、H、見ちゃった……」
「……」

「この間……」
 お盆休みに従兄がお嫁さんを連れてやってきた。休みを利用して北海道から東京へ遊びにきたのである。この春結婚したばかり。小さい頃、「お兄ちゃん」と慕っていた従兄であった。式には両親も出席したが、改めてお礼を兼ねて挨拶に立ち寄ったのだった。
 久しぶりに会った『お兄ちゃん』とお嫁さん。嬉しくてゆっくり話をしたかった。
「泊まって」とせがんだのはめぐみである。

 みんなで和やかな食事、そしてゲームをしたり、楽しい時間を過ごした。
それぞれ部屋に引き取ってしばらく、明日は帰ってしまうんだ。そう思ったら、
(もっと話したい……)

 客間は2階の一番奥。そっと近づいたのは、
(おどかしてやろう……)
昔の『お兄ちゃん』としか考えていなかった。ましてや新婚夫婦への配慮など思い及ばなかった。
 ドアがわずかに開いていた。声が洩れてくる。明るい声に聞こえた。
(びっくりさせよう)
 しかし、すぐに『会話』ではないとわかった。
「あ、あう。だめよ、今日は」
「がまんできない」
「あ、感じちゃう」
 ドアの隙間から覗いた。衝撃だった。明るい部屋の布団の上、下半身だけ裸の従兄がお嫁さんの脚を開いて……。

「Hしてた……」
めぐみは裕太に頬を摺り寄せて、囁いた。
「セックスしてた……」
熱い息が耳の辺りに吹きかかった。 
 
 



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