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お母さんじゃない
【母子相姦 官能小説】

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お母さんじゃない-10

(10)

 車の中で気まずい雰囲気になると思っていたが、母はよく喋った。
「お母さんが運転できるって知らなかったでしょ。結婚前はしょっちゅう乗ってたのよ。ペーパーじゃないんだから。裕太も18になったら免許取ったらいいわ」
教習所の話、検定に1度落ちたこと、自分のことをいつもより大きな声で話し続けた。いつもより饒舌だった。おそらく努めて明るく振舞っていたように思う。その明るさに却って裕太は圧迫を感じて寡黙になっていった。

 ステーキレストランでもとても楽しそうにみせていた。
「A5ランク、頼もうか。お父さんには内緒」
裕太もできるだけ合わせて笑ってはいたが、心の重苦しさは増すばかりであった。
 『出来事』について何も訊こうとはしない。無理もない。何をどう訊けばいいのか、切っ掛けにすら困惑する事態である。裕太にしてもどうやって答えていいかわからない。

 帰宅して、車を車庫に入れてエンジンを切った静けさの中、母が訊いた。
「めぐみちゃん、知ってたの?」
裕太は頷き、小学校の同級生であることを話した。
「前からお付き合いあったの?」
「ううん……」
先日、卒業以来の再会だったと言った。
「そう。……懐かしかったでしょう?」
裕太は黙っていた。
 ドアを開けながら、
「あのね。あとでお話ししましょうね」
笑顔ではなかったが、やさしさは感じられた。
「はい……」
か細い声で答えた。


 灯りをつけず、暗い部屋にいた。めぐみと並んで座ったベッド。
(めぐみの下半身……)
その残像がない。はっきり浮かばない。スカートをめくり、パンツを引き下げてたしかに見たはずなのに、ぼやけている。
(夢中だった)
視覚はぶれて、さらに飛んでいた。
(めぐみはどんな顔をしていたのか……)
 すべてが滲んでいるように思えるのは無我夢中だったというだけではないような気がする。
(母に見られた……)
それは単なる驚きを超えた全身を揺るがすほどのショックだった。その、いわば衝撃波がめぐみの姿を被っている……そんな感覚があった。


 階段を上がってくる足音……。静かな母の姿が近づいてきた。
開いたドアから廊下の灯りが差し込んだ。

「電気点けてなかったの?」
スイッチに手を伸ばし、しかし、電気はつけずに入ってきた。
 裕太の横に掛け、母の手が肩に回った。甘い香水の香りが漂った。手に力がこもって引き寄せられた。
「裕太……」
「はい……」
「お母さん、男の子のこと、よくわからなくて……」
「ごめんなさい……」
思わず込み上げる想いに言葉が出た。
「謝ることないわ。……でも……」

 母の吐息が聴こえた。
「16歳……高校生……。仕方なかったんでしょうけど、ああいうこと、軽く考えちゃだめよ。取り返しのつかないことになることもあるのよ」
母の頬が裕太に触れて息がかかった。
「特に女の子は大変なの。大事にしないと……」

 不意に母の唇が裕太の頬に、そして唇を塞いだ。
思いもかけない行為に体が強張った。
「セックスしたの、今日が初めて?」
「……」
言葉が出ず、頷いた。
「興味があったのね……」
母は裕太を抱き寄せて強くキスをした。長い口づけ……。
「めぐみちゃんとは、もう、だめよ。いい?」
裕太の頬を両手で包みながら言った。

「電気を点けてきなさい」
母は立ち上がって言い、スカートを脱いだ。さらにブラウス。裕太は動けない。
「電気をつけて」
急かされてやっと腰を上げた。 
 


 
 

 

 






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