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反転
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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交渉-1

きっと異様な光景であっただろう。寂れた喫茶店で若い青年と30代の男が向かい合い、言葉を発することなくかれこれ1時間が経とうとしていた。
校門前で声をかけたはいいものの、私はどう切り出せば良いか分からず困った。そしてようやく出た言葉が、
「私が誰か分かりますか?どうして君に会いに来たか、分かりますか?」
だった。分かるわけがないだろう。我ながら呆れたものだ。しかし、ハジメ君は思うところがあったのだろうか、
「……はい」
と答えたのだ。それに驚いた私は次の言葉が出ず、校門前で男2人が佇んだまま他の学生の通行を邪魔するという有り様だった。
「どこか、うん。どこか、話せるところへ行こうか」
何とか話を切り出してハジメ君を車に乗せ、大学から少し離れたこの喫茶店にやって来たのだ。
「それで…私が何者かということなんだが…」
私が再度話を切り出すと、突然ハジメ君が頭を下げた。
「本当に申し訳ありませんでした!」
勢いで強引に許しを乞うという態度がありありと見えたが、今回は謝罪を求めに来たわけではない。
「謝るということは、私が誰なのか想像はついてるんだね」
「社長の…ご親族…の、方ですよね?」
どうやらハジメ君を玩具にして小遣いを与えている女社長の、夫か関係者と勘違いしていたようだ。弁護士バッジを付けているわけでもない私に対し、ハジメ君は青ざめ、ペナルティーを覚悟したかのような表情だった。
「確かに私は夫だが、君がいう社長の夫ではないよ。それにね、あまり人に聞かれたくない内容なんだ。若さと勢いだけの声のトーンは押さえてほしい」
「は、はい。では…その」
「杏奈…知ってるかな」
ハジメ君は一瞬驚嘆した表情を見せ、その後すぐ同様に唇が青くなっていった。デリヘルの怖い経営者と完全に勘違いしているなと、読心術のない私でも見て取れた。
「君から金をむしりに来たんじゃないよ、実はね、気持ちを落ち着けて聞いてほしい」
私は話した。抵抗はあったが、私と妻の夫婦の関係、夫婦生活、不妊であること、妻からハジメ君のことを聞かされたこと、いけないことだがレコーダーを妻が持ち込み、それでハジメ君が妻を練習台にしているのが分かったこと…。
「悔しいけど、異常なくらい興奮したんだ。だけど、もう3週間になるかな、妻は君から指名がなかったと言うんだ。」
「……。」
「妻の反応が演技ではないことは?」
「…知ってました。でも、でも…聞いてください。杏奈様に疚しい気持ちがあったわけではありません。杏奈様に教えて頂いたことで…テクニックが上達していくのが嬉しくてたまらなかったんです。だからつい…」
私はここでレコーダーを取り出した。イヤホンも取り付け、ハジメ君に渡した。
「ここでの会話を盗聴したわけじゃないよ。この前妻がこっそり録ってたやつだ。前半は君の声だから編集しておいたけど、後半の本当に最後の方…」
「これは…」
妻が、ハジメ君の愛撫の練習で芯を火照らせ、ハジメ君にシャワーを浴びさせている間に電マを使ってオナニーをした、あのときの音声だ。
「まさか…杏奈様が…」
信じられないといった様子だったが、聞き終わった彼に私は言った。
「…もっと聞きたいんだ……悔しいけど興奮する、妻と他人との絡みを…」
ハジメ君はまだ俯いて私を見ようとしなかったが、私は構わず続けた。
「この3週間は、本当のところどうだったんだろうか…」
「…杏奈様を…し、指名しました。3回とも…おさわりのオプションを利用して…30分以上…本当に申し訳…」
最後の言葉を言わせずに制した。
「もっと妻を悶えさせてほしい」
「そ、それで…僕は今後も…」
「必ず妻を指名して、レコーダーを忍ばせて録音してほしいんだ。できるか?」
「本当に…本気で仰っているんですか?」
まぁ、疑うのもわけはないだろう。私が逆の立場だったとしても、きっと疑うはずだ。
「妻はね…乳首に触れられるの、あんまり好きじゃなかったんだ。だが君のおさわりを受けるようになってから敏感になった。ハジメ君は女性には困らないだろうが、是非お願いしたい。妻が自分から君の巨根を求めるくらいに感じさせて焦らしてやってくれ」
「僕が、杏奈様を…」
「耳が弱いから」
「耳、ですか?」
「うん、耳を責めると私のような未熟な腕で責めても猫みたいになるよ」
「…確かに女性には困ってないですが。日に3回出しても物足りないので、頑張ってみます」
ハジメ君もその気になってくれた。私はテーブルの下で股間が熱く、粘液を滲ませるのを感じた。
「ありがとう…。それにしても、女性には困ってないんだ。さすがだね」
「実は社長が僕のテクニックで毎回泣くくらい悦んでくれるようになりまして。お小遣いが4倍に増えたんです」
「それは凄いな、バイトもしなくていいだろう」
「はい、学費と生活費に当てても全然遊べるくらいです。なので、最近出会いで人妻を何人か…」
「す…凄いな…」
こんな絶倫の若者に犯されたら妻がどうなってしまうか…想像しただけで暴発しそうだった。
その後、その場で、予め用意していた誓約書を出した。
1、妻、杏奈が心から嫌がる行為はしない。
2、妻、杏奈が求めるなら性交渉もしてよい。但し、避妊は必ず行うこと。
3、妻、杏奈との行為はあくまで2人きりで行うこと。第三者を杏奈と接触させない。

以上の3点を必ず守るという条件で交渉が成立した。


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