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僕は14角形ーCracked pieces B
【ショタ 官能小説】

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僕は14角形ーCracked pieces B-3


 詩音が目覚めたのは午後も三時頃。草冠の別邸の岩を下ったところにある岩棚の上だった。組み立て式のパラソルでしっかり日陰は確保してある。
「あれえ、僕、食堂にいたはずなんだけど…って、何これ???」
「衣良さんが見繕ってくれたのよ。似合っているわ、感謝しなさい」
「僕の裸を見たのは誰?」
「私と衣良と、その他全員。それって、裸って言っていいよね」
 詩音は髪の毛に揃えたような黒のトランクスタイプのセパレートの水着になっていた。へたに色彩を使うより、奇妙な色香が漂う。
 早くも赤みが差している郁夫がシュノーケルを目の上にずらして海から上がってくる。
「起きた? いやあ、実に眼福の時間を過ごさせてもらったよ」
「デジカメでたくさん撮影したの。学校が始まったらオークションよ」
 私も意地悪くにやついてやった。詩音の頬がたちまち紅に染まる。
「僕をおもちゃにするのに、まだ飽きないの?」
「こんな面白いこと、そう簡単に諦めるわけないじゃない」
「あら、王女様のお目覚めね。キスしてあげてもいいわよ」
「お姉様、それ、浮気です」
 ゴージャスとしか言いようのない肉体を晒した姫乃はやっぱり「超」が付く過激なビキニ、いちごはピンクの可愛らしいパレオの付いたセパレーツを身につけていた。ここがプライベートビーチでなかったら男達が迷わず殺到するだろう。
「さすがに男物を買う勇気はなかったわ。詩音が上半身を晒したら犯罪になっちゃうものねえ。女物のトランクスってのはベストなチョイスだと思ったの」
 衣良は地味なラインの入ったワンピースだが、今でも現役でナンパの対象になるであろう肉感的で若い肌を輝かせている。
「それにしても、水着にするって事は僕を一回全裸にしなければならないわけで…あう」
「心配しないで。その部分は私が担当したから」
「またそんな好き勝手にしてっ」
「何をいまさらっておもうけどねえ」
 そんな言い合いをしている間に、いちごが手にしたiPhone4で踊るように詩音をいろいろな角度から狙っていた。気が付いた詩音が思わず両手で胸を抱きしめる。って、お前男じゃなかったのか?
「な、なんで撮るんだよ」
「お姉様が言うにはあ、この貴重な写真は後々脅迫の種に使えそうだって言うからあ」
「い、いやだああああああ!!」
 詩音は準備体操もしないで海に飛び込んだ。ありゃりゃ、立派に泳げるんじゃない。


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