悪だくみ-5
「大人しく黙ってりゃ調子に乗って…。」
「はっ？？」
今まで冷静でいたマギーの反抗的な言葉に明子は耳を疑った。
「あ、あなた…私は市長よ！？被害者よ！？口の利き方に注意しなさいよ！」
「市長とか私には関係ないし！知ったこっちゃないのよ！」
凄い迫力だ。完全に明子が押された。
「いーい、もう面倒臭いからはっきり言うけど、あんた小渕愛子とグルでしょ！？昔から！」
「えっ…！？」
まさにギクッとした表情を浮かべた明子にマギーは畳み掛ける。
「あんたら高校の頃からの大の親友なんでしょ！？周りには水と油の天敵だって思わせておいて、裏では大の親友。今回も2人グルになって梶山氏を陥れたんでしょ！？わたしには分かってんのよ！あんたは市政とかどうでもいいのよ！ただ権力を振りかざして金と権力を欲しがり、そしてイケメンと酒池肉林の快楽の時間を過ごしたいだけよ！要するに金持ちになりイケメンとセックス三昧したいだけなんでしょ！？違う！？」
マギーの迫力とすっかり事実を見抜かれていた事に言葉も出ない明子。愛子と裏でグルになっていた事を見抜かれた事が1番驚いた。
「あんた、市政とかどーでもいいんでしょ？市長になって甘い汁吸ってイケメンと遊んで、ブサでも金持ちなら自分の手元に置いておいてあわよくば愛のない結婚でもして一生遊んで暮らしたいだけよね？？あなたは愛がなくても平気でセックス出来る女だと結構評判だからね。」
「べ、別に私は…」
「いーい？今から小渕愛子さんにも話を聞きに行って吐かせるから嘘をついてるなら今すぐ真実を言いなさい。真実を隠せば今回の犯人は一生捕まらないわ？あなたは全裸緊縛写真を流出されたただのスキャンダル市長として永遠に語り継がれる事になるわね。あなたの尊厳とプライドを少しでも守りたいなら全て正直に話していち早く犯人を捕まえて罪を償わせるしかないの！分かる？？どんな理由があれあんな女性を馬鹿にした罰は、私は許さない。犯人を逮捕することは別にあなたの為だけじゃないのよっ！全ての女性の尊厳を守る為でもあるの。私は女性が不当な犯罪の被害者になる事を絶対に許さない。だから本当はあなたみたいな腐った女なんか別にどーでもいいんだけど、女の敵を許すわけにはいかない。私は女性の尊厳を守る為にあんたなんかの為だと分かりながらも全力で犯人を捕まえたいのよっ！分かったならさっさと協力しなさい！」
物凄い迫力であった。明子は全てに於いて圧倒されてしまった。すっかり戦意喪失した明子は項垂れながら真実を全てマギーに話したのであった。