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良助
【青春 恋愛小説】

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1 裕子-11

 「あの子いつも小山君にまとわりついてるじゃないの」
 「あいつは子供なんだ」
 「デートしたことあるの?」
 「映画に行こうって言われた」
 「行ったの?」
 「行かない。何の映画って聞いたらディズニーって言うから」
 「あら、ディズニーの映画はいいわよ」
 「あれは子供の見るもんだ」
 「じゃ小山君はどういう映画見るの?」
 「僕は映画は見ない。暗い所にいると眠くなるんだ」
 「どっちが子供なんだか」
 「小山君はいつも水泳の練習で疲れてるから眠くなるんだよね」
 「別に疲れてはいない」
 「折角裕子が助け船出してるのに」
 「何が?」
 「田宮さんは文化祭に誰か呼んでいるの?」
 「私は呼んで無いんだけど、『行ってもいいか?』っていう子が何人かいるの」
 「何で?」
 「何でって?」
 「だって入場券なんか無いんだから来たければ勝手に来ればいいんだろ」
 「田宮さんとデートしたいっていう意味よ」
 「そうか」
 「私小山君とデートしたいな。思い出の文化祭にしたいもの」
 「デートしなくても同じクラスじゃないか」
 「だから2人になりたいの」
 「駄目だ。僕は大和田さんと組むことになってる」
 「それは行列行進の時でしょ。文化祭の後の夜のことよ」
 「夜?」
 「そうよ、みんないろいろ計画してるのよ」
 「何を?」
 「だからそれは人それぞれ」
 「そうか。それは知らなかった」
 「小山君予定無いんなら私と何かしようよ」
 「何を?」
 「それを2人で相談しよう」
 「都合が悪い」
 「また」
 「小山君、田宮さんのこと嫌いなの?」
 「嫌いじゃ無い」
 「それじゃどうして? 田宮さん人気者なのよ」
 「粕谷もそう言ってた」
 「粕谷君に言われなくても分かってるわ」
 「あいつ田宮とデートしたがってた」
 「知ってる。小山君から言われなくても直接粕谷君に言われたわ」
 「何て?」
 「文化祭の時俺とデートしようって」
 「知らなかった」
 「それで田宮さん粕谷君と約束したの?」
 「勿論断ったわ」
 「何で?」
 「都合が悪い」
 「それじゃ何で僕を誘ったんだ」
 「小山君なら都合がいい」
 「田宮さん、粕谷君に都合が悪いって言ったの?」
 「今の聞かなかったことにさせて頂戴って」
 「それって断ったっていうことになるのか?」
 「どうして?」
 「もう1回言って頂戴っていう意味なんじゃ無いの?」
 「もう2度と言わないで頂戴っていう意味よ」
 「田宮の話し方って難しいんだな」
 「小山君と話す時は分かりやすく話して上げるよ」
 「いいよ別に」
 「裕子は誰か呼んでるの?」
 「私? うーん、まだ決めて無い」
 「誰かいるのか?」
 「だからまだ決めてないの」
 「ねえ、それじゃ3人でカラオケに行かない?」
 「ああ、いいわねえ」
 「小山君そうしよう」
 「僕は歌は下手だ」
 「下手でいいのよ。別にコンテストじゃないもの」
 「大和田さんも行くのか?」
 「うん、せっかくの文化祭なのに何もしないで終わったら勿体ないから3人で行きましょう、小山君」
 「うん」
 「うんって行くっていうこと?」
 「うん」
 「都合が悪いんじゃ無かったの?」
 「大和田さんが行くなら都合がいい」
 「フン、で、私も行ってもいいの?」
 「うん」
 「小山君、裕子は小山君のお姉さんじゃ無いんだよ」
 「知ってるよ。どうして?」
 「ううん、なんとなく言ってみただけ」
 「小山君のお姉さんは私とは全然違って活発な人みたいよ。オートバイ乗り回しているんですって」
 「大和田さんとは全然違う。田宮は姉さんいないから姉さんってどんなんだか分からないんだろ」
 「田宮さんは一人っ子だものね」
 「うん、姉さんなんか欲しくないけど弟が欲しいな。小山君みたいな」
 「田宮みたいな姉さんなら要らない。1人で沢山だ」
 「あら、お姉さん田宮さんと似ているの?」
 「粕谷がそう言ってた」
 「それじゃやっぱり美人なのね」
 「美人じゃない」
 「だって田宮さんと似ているんでしょ」
 「感じが似てる」
 「あら、私のどんな所?」
 「良く分かんない」
 「良く分からないのに似ているの?」
 「分かるけど何と言えばいいのか分からない」


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