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悦子
【SM 官能小説】

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悦子-29

 「内閣情報局のエージェント? そんなものがあるのかよ」
 「あるさ。突然姿を消した人がいれば世間はそれを神隠しと言うが、実際は北朝鮮か内閣情報局の仕業なんだ」
 「お前、相変わらず漫画に入れ込んでるな」
 「事実は漫画より奇なりって言うのを知らないのか?」
 「それを言うなら小説より奇なりだろう」
 「小説より奇妙な漫画よりも、事実って奴はずっと奇妙なんだという意味さ」
 「ほう」
 「だってお前、オーム真理教のサリン事件だの貿易センタービルに突っ込んだテロ事件だの、あんなの漫画よりずっと荒唐無稽だと思わないか?」
 「それは確かにそうだな」
 「な? だから身辺に気を付けた方がいいぞ。いや、それくらいでは追いつかない。雲隠れした方がいいんじゃないか」
 「神隠しされる前に神隠れするのか?」
 「神隠れ? そんな言葉があったのか?」
 「どうでもいいけどな、山辺。俺があの女に手を付けたと決めてかかるな。俺はこの頃女に興味が無いんだ」
 「嘘付け」
 「本当だ」
 「チンポのデカさだけが自慢のお前がそんなことになる訳無い」
 「チンポのデカさだけってことは無いだろ。テクニックも持続力も自慢なんだ」
 「だから余計そんなことになる訳無いんだ」
 「まあ友情は有り難く頂戴した」
 「自慢のチンポも萎んでしまっただろ?」
 「萎んでもお前の最大勃起時よりデカイから大丈夫」
 「馬鹿にしやがって。それはこっちの科白だよ」
 「駄目駄目。こういうのはオリジナリティが全てなんだ。自分で考えないでこっちの科白だなんていうのは文学を志す者の言うことじゃない」
 「ふん。下らないこと言ってんじゃないよ。まあ精々命冥加であるよう祈ってやるわ」
 「友情に感謝」
 「あっ、忘れるところだったが、いつもカンパを有り難うな」
 「今時造り酒屋も楽じゃないんだろう?」
 「まあ何とか青息吐息でやってるよ」
 「そうか、頑張ってくれ」
 「ああ、それじゃお前もな」

 山辺の脅かしなんか一々気にしていたらあいつの思う壷になる。あいつはそういうことが3度のメシよりも好きなのだ。栄一は全然気にしていなかった。それよりもあの女は令嬢を装って、ごっこ遊びでもしているつもりなのかと思ったら正真正銘の令嬢だったらしい。小佐野寛二の孫娘ともあれば、きっと真綿でくるまれて育ったりしたのだろう。シックスナインを知らなかったのは無理も無い。奇態なことと言いながらも、大して嫌そうな様子も示さずに咥えたばかりか、その後悦子の肛門に入れた性器を抜いて口に入れてやったときにも全然抵抗するそぶりがなかった。もっとも栄一だって悦子の肛門の中に舌を突っ込んだんだから、お互い様のようなものだ。

 悦子は、山辺から電話があった翌日、突然栄一の家にやってきた。
 「どうした? もう体が言うことを聞かなくなって、ふらふら来てしまったんだろう?」
 「そうではありません。いえ、それもあるかも知れません」
 「すると他にも何かあるのか?」
 「大事な話がありますから、その前に私を抱いてください」
 「こうか?」
 「お馬鹿さん。いつものように私の体を蹂躙してくださいと申しているのです」
 「おっ。そうかそうか。それじゃまず裸になるか」
 「はい」
 「やあ、キスマークだらけじゃないか」
 「そうです。まだ4日目ですから、全然薄くなってくれません」
 「実にいい眺めだな。しかしそれはいかんなー」
 「この下着ですか?」
 「そうさ」
 「時間がなかったから買えなくて、ごめんなさい」
 「まあいい。ボーナスが出たから、下着くらい買ってやる。今日は泊まっていけるんだろう?」
 「そうですね。泊まって行きます。でも、お願いがあります」


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