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悦子
【SM 官能小説】

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悦子-21

 右の脇の下、左の脇の下、左右の脇腹、内股と移って擽り続け、下に降りて足の裏を擽り始めた時に呻いていた悦子が一際大きくウーンと呻いて体を海老のように大きく反らせて硬直してしまった。びっくりして栄一が筆の動きを止めると反り返った悦子の体から力が抜けてドスンと落ちた。どうやら擽られただけでエクスタシーに達してしまったらしい。見ると性器から白いドロドロしたものが出ていた。さっき栄一がつぎ込んだものとは違う。溶けかかったシャーベットのように見える。栄一は悪趣味だからこれを指ですくってちょっと舐めてみたが、味はしなかった。
 窒息すると大変なので猿ぐつわを解いてやったが、悦子は完全に失神している。口から出した2人の下着はほかほかと暖かくなっていたが、濡れてはいなかった。唾液が染み込んでベトベトになっているのではないかと思ったが、むしろパサパサに乾いていた。開いた口の中も乾いている様子なので水を口移しで飲ましてやると、まだ蘇生していないのに無意識にゴクゴク飲んでいる。可愛いものだ。
 左胸に手のひらを当てて心臓の動きに異常が無さそうなことを確認してから乳房を咥えて優しく吸った。反応が無い時には優しくすることも出来る男なのである。反応があると天の邪鬼だから乱暴にしたくなってしまう。つまりはサディストなのだろう。失神している悦子の脚を広げて間に座り込み、もともとまばらな性毛をハサミとかみそりを使って、ツルツルに剃り上げた。子供みたいな顔をしているのだから、股間も子供みたいな方がいい。いや、栄一は、どんな顔の女であろうと、股間はツルツルというのが好きなのである。
 それからうつ伏せになって悦子の股間にガバと吸い付いた。特別な味はしなかったけれども、折角出してくれた愛液だから全部飲んでやろうと思ったのである。悦子は失神したままだったが、飲んでも飲んでもドロドロの液体は奥から溢れるように湧き出てくる。いい加減飲んだところで、小さく屹立したクリトリスを吸いながら、右手の中指を挿入してGスポットと思われる部分めがけてピストンさせた。悦子は気づいているのか失神したままなのか、喘ぎながら再び激しく体を痙攣させた。栄一はこういうことになると異常にしつこいから、悦子が痙攣しているのにもかまわず、吸引とピストンを休みなく続けた。そのうち悦子は失神したままで放尿してしまった。しかし栄一は一向に意に介する様子もなくそのまま愛撫を続けた。ドロドロの愛液はいまや悦子の股間に溜まって、ベッドはグチョグチョである。栄一は身を起こして悦子のすぼまった肛門に性器を押し当て、そのまま時間を掛けて少しずつ押し込んだ。肛門というのは誰でも感じるものではないが、悦子は肛門が非常に敏感なようである。失神したままで腰をくねらせて快感をむさぼっていた。栄一は2回目だから長時間ピストンを繰り返して、十分楽しんでから悦子の腸内に放出した。
 手足の紐を解いたのは、買っておいた下着を穿かせてやるためである。革で出来たT字帯のような物で、ウェストにベルトを締めて股間にベルトを通すと出来上がりである。変わっているのは股間を通る革のベルトは後ろ側だけで、丁度肛門の辺りから皮のベルトに代わって釣りに使うナイロンのテグスのような物が付いている。そして肛門と性器に当たる部分には幾つかの数珠玉のような物が通してある。その上は透明のテグスだけだから前から見るとウェストのベルトと股間の玉しか見えない。しかしこの特殊下着の真骨頂はテグスに付けられた小さな独楽のような仕掛けである。これをベルトを締めている前のバックルに引っかけてT字帯となるのだが、引っかけてから小さな独楽の突起を廻していくとどういう仕掛けなのか、テグスが引っ張られていく仕組みになっている。丁度弦楽器の調律と同じである。弦楽器の場合には弦を張れば高音になって行くが、この下着の場合には数珠玉が肛門と性器にめり込んで行くことになる。そのようにしてめり込ませていく最中に悦子は息を吹き返した様子だったが、まだ朦朧としていて何をされているのか分からないようだった。


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