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悦子
【SM 官能小説】

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悦子-18

 「ビデオ付きのラブ・ホテルというのがあって、自分達のセックスをビデオで撮影して終わった後直ぐに再生して見ることが出来るらしい。そういうのは好きか?」
 「好きじゃありません」
 「おや? だいぶおつゆが出ているな。引っかかりがなくなって滑らかになった。それともこれは僕の方が出したおつゆなのかな?」
 「お願い。お黙りになって」
 「どうした? 感じて来たのか? 感じて来たら遠慮なく動いていいぞ。声も出していいんだ。抑えることは無い。セックスっていうのは2人でやるもんなんだからな。寝そべってるだけじゃいかんぞ。上になりたければ交替してやるよ」
 「アァー」
 「可愛い声を出すじゃないか。もうちょっとボリュームを上げて欲しいな」
 「アッ、アッ」
 「2回目にしては上手じゃないか。それとも自然に腰が動いてしまうのかな? 上品な顔してセックスが上手だなんて最高だな」
 「アア、アー」
 「このまま愛咬したいんだけど、アイコウって分かるかな。咬み付くことなんだ。でも、チンポは繋げたままだから、このままだと首の辺りにしか出来ないんだ。そんな所に歯形を残してもいいかな?」
 「アー、アー」
 「それはいいという意味か? 厭という意味か?」
 「アー」
 「どうも返事が無いというのは困ったな。それじゃちょっとやってみるか、少なくとも拒否してる訳じゃなさそうだし」

 栄一は両手を悦子の顔に廻して唇にちょっとキスをしてから、グイと悦子の顔を横に曲げ、首筋に口を付けた。ベロベロと舐め回してからおもむろに吸い始めると、悦子が途端に暴れ出した。ああ、流石にこんな所に付けられては困るということなのかと思って口を放すと、そうではなかった。単に感じて暴れたのだった。下から悦子の手が伸びてきて栄一の頭を自分の首筋に押しつけたのである。そういうことであれば遠慮は要らないから、強く吸い付いた。喉が性感帯なのか、悦子は体を震わして激しく感じている。丁度栄一の耳元に来ている悦子の口からは今までとは違う大きな声が出ていた。此処が感じるのかと気が付いて喉を集中的に責めるとウウウ、ウウウと妙な声を出しながら体を震わせていたが、その後、栄一の体を乗せたまま悦子の体がブリッジのように反り返って達した。しかしお陰で悦子の喉にはキスマークがいくつも付いてしまった。
 栄一は性器を繋げたまま器用に悦子の体を回転させ、悦子を俯せにした。そうして悦子の背中の上に自分の体を伸ばした。今度は肩の辺りに吸い付きながらセックスしようと考えたのだ。肩の骨のない部分を咬んで、腰を動かした。手は下から廻して悦子の両方の乳房を掴んだ。悦子は呻いているが、相当に強く咬んでいるから、痛くて呻いているのか感じて呻いているのか分からない。そのまま腰の動きを強く早く続けて栄一も達した。達してもなお口は放さなかったが、力は抜いていた。息を整えながら口を放して見ると紅い歯形がくっきりと付いていた。これは痛そうだった。歯形の所を舐めてやると、呻いた。


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