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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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持つべきものは-7

自分に嘘はつかないで。

二人にお節介し終えた俺は家へ戻る事に。

…しかしその最中でも巴から言われた言葉が脳裏に突き刺さって離れない。

俺は、自分自身を偽っているのか?俺の周りをうろつく水原さんは俺にとって何なんだ?

様々な思考を凝らす俺の頭上では雲がゴロゴロと灰色に染まっていく。

ただの隣人?じゃないな買い出しに調理まで手伝ってくれて。ならば親切な知人?…いやしかし彼女は言った「私の事好きじゃなくてもいいから、傍に居させて」と。彼女は俺の事が好きなのは確かだ。けど俺は少なくとも……っ!

そこで俺は巴に言われた事を思い返す。

俺は、嘘をついているのか?自分自身に…。すると何か、俺はやっぱりまだ恋がしたくて仕方がない、けどまた誰かを傷つける事を恐れているから、だから自分で勝手に都合の良いように恋はしちゃいけないと、壁を立てて。

ならばシンプルな話、そんな壁ぶち壊して、勇気を持ってまたプレイボーイな俺として恋を始めればいいのか。

「っ!」

そうこう考えていると急に雨が降り出してきて。

「やっべぇ洗濯物出しっぱなし!」

恋がどーこー言ってる場合じゃねーな、まずは目の前の現実を解決する方が先だろ。

慌てて自宅へ駆け寄る。制服や下着はもう梅雨で包まれている、そう覚悟してみてみるとそこには。

「あら?」

ずぶ濡れな衣服が目に映るかと思ったら何もなく。

まさか下着ドロボー?俺と言う二枚目の貴重な下着を…、何て思ってると。

「あぁ、お帰りなさい。」
「っ!!」

自宅の窓が開き、そこから聞き覚えのある声が。


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