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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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持つべきものは-1

「ふんふんふぅーん♪」

日中を知らせる光が窓に差し込む中、俺は久々に…いや新学期始まって初めて3年1組へ向かって廊下を歩いていた。

クラス表が貼られたあの日、俺は見事に島を外された、俺以外の知り合いは全てあの1組らしく…。最初は柊さんや風馬、それに蓮や巴とも色々あったから顔を合わせずらく俺と別々にしてくれて先生に感謝したいくらいだった、まぁ無論先生たちが俺ら若者の今どきの恋愛事情を知るわけもなく、又探られたくもないけど…。

兎に角あの時は良かったな、丁度お互いにとって良い結果となったと喜びと安心に満ち溢れたけれど。

最近になってそれが寂しくなってきた。彼らと色々あった、と言っても今じゃほとんど解決して、この前何て風馬と蓮とで一緒にラーメン食いに行き、仲良く賑わった訳だし。

故に今となってはクラスが別々なのが何とも居心地悪く、こうしてあいつらに会いに行くのに態々休み時間に1組へ足を運ぶのも少しうっとおしい。

けどそんなの俺だけな筈もないし、悪魔でも少しだけだ、そんなに遠くないし、放課後や休みの日にでも普通に会えるしな。

休み時間を楽しそうに過ごすクラスメート達、そんな中俺は蓮たちの姿を探すため1組の教室を見渡す、すると。

「あっ!いたいた!」

親しい友人の姿を見つけ、思わず声に出す、どうやら机に座っているようだ、予習でもしているのだろうか、もうじき小テストもあるって言うし。

…だが、そんな平凡な状況でもなく。

「んんっ!?」

教室の扉から見た彼らは少し異様だった。



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