投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

妙子2
【その他 官能小説】

妙子2の最初へ 妙子2 40 妙子2 42 妙子2の最後へ

妙子2-41

 「ねえ。お化け屋敷があったから、あれに入ってみようよ」
 「お化け屋敷なんて子供騙しだぞ」
 「それでもいいから」
 「お化けと言うと俺は思い出すことがあるんだ」
 「子供の頃の話?」
 「そうじゃない。俺がヤクザになって数年経った時の話だ」
 「お化けを見たの?」
 「ああ、幽霊見たというのとはちょっと違うんだが、似たようなもんだ」
 「どんなお化け?」
 「外人ばかり雇ってるクラブがあってな、そこの社長が金持ちで株の売買をやってるんだ。それで俺は株の情報をつかむとその社長に情報を流してやって、小遣いを貰ってた」
 「情報を流さないで自分で株買えばいいんじゃないの?」
 「それには資金が要るだろ?」
 「そうか」
 「まあ、俺は商売柄株の情報は結構持ってるんだ。それでその社長と組んで美味い汁を吸ってたんだけど、ある時大変な情報をつかんで大儲けしたことがある」
 「いくらくらい?」
 「俺は500万円貰った。社長は多分億を越す儲けがあったと思う」
 「凄い」
 「凄いだろ」
 「そんだけ儲けて500万円しかくれないの?」
 「しょうがない。株の情報というのはいつも当たる訳じゃないし、外れてもその社長は俺に損を負担しろとは言わないんだ。だから当たった時だけ一人前の謝礼をよこせとは言えないのさ」
 「そうか」
 「しかし儲けが大きかったから社長は500万円くれただけでなく、おまけもくれた」
 「おまけ?」
 「ああ。おまけにお化けをくれたんだ。正確に言うと、化け物としか考えられない程の凄い美人を俺にくれた。店の女の中で1番の美人だそうだ。それを1週間好きにしていいと言うんだ」
 「外人?」
 「ああ。ルーマニア人だと言っていたが、外国にはああいう凄い美人がいるんだな。黒いドレスを着た女がワインを前にしてタバコを吸ったりすると絵になると言ったことがあるだろ。その女だ」
 「あー、覚えてる」
 「顔も体も日本人とは作りが違う。そんなのと比べるから俺は久美なんか見ても大して美人だとは思わない」
 「へーえ。金髪?」
 「いや。光の加減で金髪に見えることもあったが、薄茶色に灰色が混ざったみたいな色だった。日本人には無い色だ」
 「なんて言う名前だったの?」
 「店ではパンジーという名前だったが、本当の名前はパンチラだかパンテラだか、妙な名前だった。良く覚えてない」
 「パンチラっていうのはおかしいよ。パンテラじゃないの?」
 「まあ名前なんかどうでもいい。話はまだ続きがあるんだ。あんまり凄い美人なんで、これは化け物じゃないかと会った瞬間そう思った。大袈裟じゃない、本当にそう思ったんだ。良く言うだろ、狐が化けたとか鶴が化けたとか。それ程の美人だから得意になって連れ歩いて、それからホテルに行ってセックスした。翌日起きるとそいつは向こうを向いてまだ寝てた」
 「で、どうしたの? お尻の穴を舐めたの?」
 「そんなことするか。外人なんて何喰うか分かんないんだ」
 「食べる物によって出てくる物も違うの?」
 「そんなこと知るか。俺はおっぱい吸おうと思って体をこっちに向かせたんだ。何しろお前よりもデカイおっぱいだったからな」
 「外人だからよ」
 「ああ。それでこっちを向かせるとおっぱい吸う為だとは言っても、チラッと顔くらいは見るよな。そしたらあの美人が、お化けとしか言いようの無い顔してんだ」
 「どんな顔?」
 「良く西洋の漫画とか絵とかに出てくる魔法使いの婆さんがいるじゃないか」
 「鼻が高くて意地悪そうな顔の?」
 「そうそう、それだ。そういう顔になってるんだよ。目を瞑ってたからまだいいけど、あれで目を開けたら男なんか腰を抜かしてしまうぞ。凄い顔なんだ」


妙子2の最初へ 妙子2 40 妙子2 42 妙子2の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前