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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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昨晩のこと (1) 残り香-2


 特にZへの貸し出し三回目となる今回、ゆきは今までと違う反応を見せた。

「風呂でのこと、それに風呂出たあとのことも詳しく知りたいな」
「傷つかない?」
 ベッドに移動した私たちは汗ばむ身体を寄せ合い抱き合っている。
「俺が傷つくようなことしたんだ」
「どう思う?」
「してるかなやっぱり」
「あのね、何回も聞いて悪いんだけど、その……パパは興奮するんだよね? ゆきが他の男の人と……パパを傷つけちゃうようなことするのが」
「うん」
「じゃあゆきのこと嫌いにならない?」
「ならないよ」
「『好き』が増える?」
「増えるよ。めちゃくちゃ増える」
「ホントに?」
「ホントだよ」
「約束のチューして」
 甘えるとき、キスとは言わないゆき。
 私が優しく唇を重ねると目を閉じて受け止めてくれた。
 目の前の美しい妻がいったいどんな痴態を告白してくれるのか。
 抱き合っていると胸の鼓動を感じるが私とゆきどちらのものなのかよくわからない。
「自分で言うの恥ずかしいから質問してくれる? 聞かれたら答えるから」
 私とゆきの「セックス報告会」はこのスタイルが定着しつつある。

「Zがお風呂にいきなり入ってきてすぐにされちゃった?」
「うん」
「どういうふうに犯されたの?」
「シャワー浴びてたら後ろから抱きつかれて……びっくりして固まってたら後ろから挿れられちゃった」
「すぐに入っちゃった?」
「うん」
「ゆきのおまんこもZのおちんちんを受け入れる準備ができてたのかな?」
「そういういやらしい言い方しないで」
「ごめん、えっと、濡れてたんだね?」
「そうかも……」
「ひょっとしてその前リビングでフェラしてたときから欲しいって思ってた?」
「……」
 ゆきが返事をしないときは肯定のサイン。
「Zがゆきのフェラ褒めてたよ。あんなフェラできるんですねって」
「Zくんが口できれいにしてって言ってきたからしてあげただけだよ」
「なんか雰囲気よかったじゃん、笑い声とか仲良さそうな会話が聞こえてきたよ」
「内容も聞こえた?」
「ううん。知りたいな」
「あのね、Zくんおかしいの」
 何かを思い出して吹き出すゆき。
 私の知らないところでゆきが他の男と楽しい会話をしていたなんて悔しい。

「なにがおかしいの?」
「ゆきがお口でしてたらね、おちんちんがしゃべるの」
「え?」
「すごく気持ちいいよーとか。ゆきさんの中あたたかかったですーとか」
「Zじゃなくて?」
「あくまでしゃべってるのはおちんちんくんなの。声も高くて」
 Zなりのテクニックというか、いかにも女たらしがやりそうなことだ。
 さっそくペニスにくん付けまでして他人棒に愛着を感じてしまっているゆき。
「それであんなに楽しそうにしてたんだ」
「最初ね、Zくんにお口に出されて苦しかったの。ちょっと無理やりされちゃった感じだったし」
「ゆき苦しそうにしてて可哀想だったよ」
「うん、でもZくん謝ってくれたし優しくしてくれたから『びっくりしちゃったけどいいよ』って言ったの」
「うん」
「そしたら急におちんちんくんが登場して『ゆきさんありがとう!』って」
 ちゃんと謝って許しを得てからおちんちんくんを登場させるところにも、Zの細やかな気遣いを感じて憎たらしい。


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