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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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3人で遅めの朝食を終えるとZは慌ただしく帰り支度をはじめた。
ジムのトレーナーなので土日も仕事が入っていることが多い。
私とゆきに何度も礼を言うZを玄関で並んで見送る。
相変わらずさわやかな好青年。
靴をはくZと軽く言葉をかわすゆきを横目で見る。
こちらは20代後半でも通じる整った顔立ち。

悔しいが二人はお似合いの美男美女カップルだと思う。
セックスの相性もばっちりで、濃厚な行為を飽きることなく繰り返す二人。
スタイルもパーフェクト。男はいわゆる細マッチョで、女はスリムなのに女性らしいむっちりした色気もある。
性格もよい。セックスが弱い上に変態性癖のある私を決してないがしろにせず見下すような態度もとらない。
女は男とのセックスのほうが明らかに良いにも関わらず、合間をみて私にも少しセックスさせてくれる。
そうかと思えば二人で朝早く起き、私に内緒でセックスを楽しむといった「リア充」特有の無神経さも持ち合わせている。
この三人でいると客観的にはどう見たってZとゆきがカップルに見えるだろう。

自虐妄想で股間を硬くしていた私だが、Zが玄関ドアを開ける音で我に返った。
「またよろしくお願いしますね」
ちゃっかりアピールするZを「ほらほら仕事におくれちゃうよ」と軽く受け流すゆき。
「そうですよね、お二人が朝から楽しまれてたせいですっかり遅くなっちゃいました」
「ええ?Zくん気がついてたの?」
「気がつくもなにもあんな寝室開けっ放しでラブラブされたら……」
Zにひやかされてまんざらでもなさそうなゆき。
「遅くなっちゃ悪いと思ったから早めに終わらせたんだぞ」
「ああ、たしかにすごく早かったです。笑」
私の自虐はZも百も承知で合わせてくれる。
「でも本当に素敵なご夫婦ですよね、羨ましいです」
これは本音かもしれない。
私もゆきも自分たちのことをいい夫婦だと妙な自信を持っているし周囲にそう言われることも多い。
「変態だけどね」
「いやホント、最初はどんなご夫婦かと会うまで怖かったんですよ。でも全然普通に仲が良くてびっくりしました」
「Zくんは将来の奥さんに変なことさせちゃダメだよ」
「結婚したらゆきさんとできなくなっちゃうからずっと独身でいようかな」
軽口をたたいてそしてまた丁寧に礼をいってZは帰っていった。


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