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夢と現実のはざまで
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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夢と現実のはざまで-5

「だから、僕の相手を?」
 意地悪くにやりと笑いながら、覚が小声で問いかける。
「うん……最初は一回きりのつもりだったんだけど、でも、もうだめ。今はこれなしじゃ到底我慢できない」
 夫にも久しく見せたことがないであろう淫靡な表情を浮かべると、晶葉は覚のペニスをより奥深くまで導き入れた。
『うわっ!』
『きゃっ! ご、ごめんなさい!』
 酔い潰れた哲志が飲みかけで放置したグラスを片付けていた晶葉が手を滑らせ、覚の股間に中身をぶちまけたのが全ての始まり。
 同じ不満の種を抱える両者が男と女の関係になるまでに、そう長い時間は必要なかった。
 秘密の逢瀬を重ねるごとに大胆に、そして淫らに変貌していく晶葉の振る舞いは、覚をより激しく燃え上がらせ、欲情させた。
「ふふ、嬉しいこと言ってくれるね」
 覚が顔を近づけて、晶葉の唇に軽いキスをする。
「全てこの瞬間のためだと思えば彼に付き合うのも悪くないかな。彼が僕を見下してくれればくれるほど、こうした時に君が美味しくなる」
「そ、そう……よ。この人が鈍いお陰で、私たちは二人の時間をたっぷり楽しめるんだもん。この前だって……」
 すっかり愛欲の波に呑まれたような蕩けた口ぶりで、晶葉が応じた。
「うん。彼は無駄な休日出勤で一生懸命働いてたな。僕らが夫婦の寝室で抱き合っているとも知らずに……ねっ!」
「ん、んぁあっ!」
 不意にテンポを変えた覚の猛々しいひと突きに、晶葉の声が激しく乱れた。
「あっ……あぁん……す、すごいぃ……」
「ふふ」
 ぺろりと一つ舌なめずりをすると、覚は晶葉の腕を持ち上げ、綺麗に手入れされた腋に口を押しつける。
「ん、だめっ……そこ……弱いの……」
「うん、知ってるよ。だからやってる」
 いやいやするように首を振る晶葉にそう言い放つと、覚は細かく舌を震わせ、しわをなぞるようにしながら腋全体をしつこくねぶり倒した。
「……よし」
 何かを心に決めたように呟くと、覚は顔を上げてごそごそと動き出す。
「よっと」
 挿入を外さないように気をつけながら晶葉の両足首をつかみ、そのしなやかな肢体を腰から二つに折りたたんでみせた。
 晶葉の胸についた肉塊が太股に挟まれ、潰れた餅のようにむにゅんと横にはみ出る。
「や、やだ。ちょっと、何?」
 僅かに開く膝の隙間から顔をのぞかせながら、晶葉が戸惑ったような声をあげた。
「うん。今日は思いっきり種付けしちゃおうと思って」
「え? それって……もしかして……」
 語りかける覚に、晶葉が問い返す。
「ああ、産んでもらうよ。僕の子供」
「!」
 その一言に、晶葉の表情がぱっと輝いた。それは、この関係になってからずっと待ちわびていた、歓喜の台詞。
「いいの? あなたの子供、産んでいいの?」
「もちろん」
 朗らかな笑顔で確認する晶葉に、覚は鷹揚な口調でそれだけ返した。


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