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勃ち上がれ! My Prince Patient
【女性向け 官能小説】

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灼熱の咆哮-1

 「諒子…。」
 シャワーからあがった私を見て、清志が絶句した。
 私は…彼がくれたTシャツ一枚しか着ていない。
 「どう、似合う?」
 下半身は裸。胸の先端はツンと突き出したものが二つ布越しに見えているはずだ。
 清志は私の体を、目を見開き口を半開きにして見つめている。下腹部と胸には特に強い視線を感じる。
 「何よ、初めて見たような顔をして。」
 「初めて、とか関係ないよ。なんて…綺麗なんだ。そして、淫靡なんだ。」
 「い、淫靡って…。」
 「ご、ごめん、そのぐらい女としての魅力を感じる、っていう意味だよ。」
 彼の言葉がウソではないのは、ズボンの股間部分の膨らみ具合を見れば分かる。丈夫なデニム生地がはち切れそうなぐらいにギンギンに張り詰めている。
 「治療は成功したようね。」
 「うん、この通りさ。女性と一緒でもフルパワー。」
 「それはよかったですね、菅野さん。主治医としても大変うれしく思います。ところで、お一人でなさる時はいかがですか?勃ちますか、感じますか、出ますか?」
 からかってやった。
 「先生、自分では出来ているつもりなんですけど、自信がないんです。今からここでするので、見ていただけませんか?」
 「み、見られながらするっていうの…。」
 「なんてねー。」
 「…。」
 からかわれた。
 「諒子、冗談みたいに言ったけど、本当に見てほしい気持ちはあるんだよ?嫌じゃなかったら。」
 私は太腿を強く寄せなければならなかった。そうしないと今の感情が彼にバレてしまうから。
 「嫌よ。そんなことは一人でしときなさい。そのかわり。」
 私は清志の前に膝立ちになり、ズボンのホックを外してファスナーを引き下げた。トランクスに包まれたそれがボン、と飛び出してきた。
 トランクスのゴム部分に両手を掛け、彼を見上げた。
 「なんだよ、初めて見るような顔をして。」
 憎たらしい子。
 「それ。」
 一気に引きずりおろしてやった。
 「あっ。」
 トランクスに押されて一旦は下を向いたそれは、信じられないような反発力でボヨヨーン、と跳ねあがり、斜め上を向いたまま静止した。
 「おや菅野さん。先日よりもお元気になられましたね。」
 「や、やめろよ、恥ずかしいじゃないか。」
 清志は目を逸らして斜め下を向いた。
 「何言ってるの。これで恥ずかしかったら、地球上の全男性のうちの35億人が恥ずかしいわよ。」
 顔を近づけて観察した。大きな二つの袋の上から天にそそり立つような濃い肌色の棒が突き出ている。棒には太い静脈がいくつか浮き出ており、はっきりと分かるぐらいにドクン、ドクン、と脈打っている。そして、その拍動に合せるように全体がビクン、ビクン、と上下に揺れている。
 「え…、ええ?」
 清志の動揺を無視して左手で握った。親指と中指がくっつかない。自分の手首でもくっつくのに。
 彼の動揺がさらに高まった。
 「どうしたの?」
 「どうしたの、じゃないよ。女の人に握られたの、初めてなんだから。」
 「私は何十本も握ってきたわ。泌尿器科の医者だもの。」
 「それ、医者として、だけ?」
 「あら、聞きたい?」
 「…やめとく。聞きたくない。」
 強めに握りしめてやった。先端からドロリとした無色透明の液体が溢れ出た。それは緩やかな曲面を流れ落ち、首筋のくびれと皮の間部分に絡まって滞留した。
 「硬さも十分。表面は暖かくて柔らかいのに、中にしっかりとした芯を感じられる。さて、味はどうかな。」
 「味ぃ?」
 「この態勢ですることといったら一つしかないじゃない。」
 パクッ。
 「うぐぅ…。」
 清志はビクンと身を震わせたが、声を漏らしたのは私の方だ。
 「マズいの?」
 「いや、味の問題じゃないの。」
 口に入りきらない。顎がはずれるかと思った。しょうがない。咥えるのは諦めよう。
 ネロリ、ネロリ、ネロネロリ。先端部分にねちっこく舌を這わせた。少し塩味がする。さっき出たカウパー腺液の味だ。
 「う、うぅ、うぐぅうぅ…。」
 清志は身をよじって必死に耐えている。どのくらい強烈な快感に襲われているのかは、クリちゃん舐められるのを想像すれば分かりやすいかな。
 「ぐあぁあぁ…。」
 けしてゴシゴシと強くは擦らない。触れるか触れないかのギリギリの力加減。舌とそれの間に薄い膜があるようなイメージで。
 十分に湿らせたところで唇も使った。キスしたり這わせたり。もちろん、それと同時に舌も蠢かせる。
 「うぅ、うっ、うあ…。」
 膝がガクガク震え始めた。かなり効いているようだ。
 「あうぅ…んぐぅ…ん、んあぁっ、くうぅ…。」
 清志の両手が私の頭を挟んだ。しかし、引き寄せも突き放しもしない。さらなる快感を求める欲情と、強すぎる刺激から逃げ出したい恐怖がせめぎ合っているのだ。
 「りょ、諒子、その辺でやめ、ぐはぁっ!で、出ちゃうよ。」
 「出ちゃえよ。」
 「え、でもそれじゃあ…。」
 「それもそうね。」
 私は口を離した。
 「はあ、はあ、はあ…」
 清志は、ほっとしたような残念なような、どっちともつかない複雑な顔で息を切らしている。
 「ね、」
 私は視線でベッドを示した。


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