投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

【SM 官能小説】

宴の最初へ 宴 38 宴 40 宴の最後へ

宴 〜忌憶〜-3

3 フランス映画を最後まで見ずに、二人は映画館を出てホテルを探した。
運良く空き部屋が見付かり、二人はそこへ駆け込む。
部屋に辿り着くとベッドへ倒れ込み、服を脱ぐ手間すら惜しんで二人は一つになった。
「んあ、ああ、あふあああ!ひいっ、おま、おま〇こがめくれちゃうぅ!!」
卑語を連発し、腰を振り立てて快楽を貪る智佳。
蕩けた柔肉が幾重にも肉筒に絡み付いてくる快感に、呻き声を漏らす胤真。
「いあっ、あああっ!胤真、胤真、様、あっ!イク、イクイクイクぅ!」
ただでさえ興奮していた智佳は、繋がっていくらもしないうちにアクメを味わう。
同じく興奮していた胤真も、そのまま射精した。
だがそれで萎えるはずもなく、むしろますます興奮して智佳の粘膜を擦り続ける。
「いぎひいぃいいっ!?」
一度法悦を味わうと感度が数段上がる智佳にピストン運動をし続ける事は、快楽の拷問に等しい。
それは智佳当人だけでなく、胤真も良く知っている。
だが今は、このまま繋がっていたかった。
「ひぎあっ!!えあうっ、うぎいあっ、あ、あ、あ、あはあああうぅっ!!」
息もろくに紡げず、次々と押し寄せる快楽で脳髄を芯から痺れさせながら、智佳は獣じみた声を上げ続ける。

ぶしゅぶしゅっ!ぶしゅうっ!

そして……一度体験したモノが再噴出するのに、智佳の体は何の抵抗も示さなかった。
「ひいっ……と、とま、止まらないぃっ!!」
連続して潮を吹いたため、ベッドシーツはすぐびしゃびしゃになってしまう。
「凄いっ……なっ……そんなにっ……いいのかっ」
全身を痙攣させながら、智佳はうなずいた。
「かっ……胤真、様のっ……おち〇ち〇!おち〇ち〇が気持ち、気持ち良いのおっ!!」
そう叫びながら、智佳は再び快楽を極める。
その時。
胤真の携帯が震えた。
そういえば映画館に入った時からマナーモードにしていたと胤真は思い出し、携帯を取り出す。
サブディスプレイを見ると、発信人は……。
「はい」
通話ボタンを押し、胤真は電話に出た。
その間も腰を振り、智佳を喘がせる。
「やあ、お久しぶりです」
『… ……』
智佳はシーツを噛んで声を殺そうとしたが、胤真が一際強く智佳を突き上げた。
「んぎひぃいっ!?」
思わず、声を搾り出す。
『… ……?』
「ああ、今ちょうど智佳を抱いている最中でしてね。ふふ、いい声で鳴いてくれるでしょう?」
電話の向こうの相手に、自分の出す淫らな声が筒抜けになっているらしい。
「ほら智佳。よがり声をお聞かせして差し上げて」
胤真は携帯を智佳の口元へ置き、激しく腰を振る。
「っ……いぎゃああぁああっ!!」
智佳は一瞬声を噛み殺しかけたが、胤真が膨らみ切った小粒を軽くねじったために、反対に声をほとばしらせた。
「ね?抱いてると、時間を忘れるくらい楽しくて……」
電話を取り上げ、胤真はそう言う。
『… ……』
「へえ、今夜?久しぶりですね……いいですよ、智佳と一緒に参加しましょう」
電話を切ると、胤真は智佳へ向かって微笑んだ。
「今夜は夜桜公園へ行く」
夜桜公園とは街の外れの方にある、温水プールや体育館などのレジャー施設が整えられた場所だ。
「ど、どうしてッ?」
ずうんと深く突き上げられ、智佳の声が裏返る。
「ちょっとしたパーティーがあるんだ」


夜桜公園は、市街地から少し外れた場所にある。
公園のほぼ中心へ位置する噴水広場に、午後八時を過ぎた頃から続々と人が集まってきていた。
中でも一際目立つのが胤真と智佳、芳樹と真矢のペアである。
他のペアに比べて、年齢の若さで突出していた。
他のペアは若くてもだいたい二十四、五といった辺りなのだが。
「けっこうSM愛好者って多いんですね」
芳樹の感想に、胤真は微笑む。
瓜生兄妹は、いい機会だからと胤真が呼び出していた。
―ちょっとしたパーティー。
胤真の言うそれはSM愛好者達による、不定期な集まりの事だった。
今でこそ胤真は他の女とはすっぱりと手を切り、智佳を専属の性奴隷としている。
だが以前……帝王学を修め、性のテクニックを日夜磨いていた頃は最大で八人の女性を同時に飼育し、この集会へも積極的に参加していた。


宴の最初へ 宴 38 宴 40 宴の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前