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【SM 官能小説】

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宴 〜忌憶〜-12

12 数日後。
胤真の携帯に、メールが送られて来た。
それを読んだ胤真は智佳を誘い、ある場所へと赴く。
草薙両家のある住宅街から少し離れた所にある、丘の上の白い瀟洒な洋館。
まるで古い少女漫画に出てきそうなそれが、葛城響子の家だった。
「鍵は開いてるから、勝手に入ってこいってさ」
蔦の這う門扉に手をかけ、胤真はそう言った。
片手はしっかり、智佳と繋いでいる。
智佳はそれが、心強い。
「で、何があるかってえとだな……」
玄関の扉を開くと、洋館のくせに意外にも靴を脱いで上がるようになっている。
「何であの時お前を犯したのか……その理由を、当人の体に聞いてるそうだ」
「……葛城さんが?」
智佳は、不思議そうな顔をした。
「あの人……どうしてそんなに親切なの?」
疑問が、口をついて出る。
「私とは、あの日以来顔を合わせてないし……なのに、そんな事までするなんて……」
靴を脱いで家に上がりながら、胤真はしょっぱい顔をした。
「トラウマ……かな」
「え?」
「あの集会に出てくる人達はいつの間にかそうなったんじゃなくて、だいたい被加虐にハマったきっかけを持ってる」
「うん……」
「俺もそのきっかけは分かってるし、それについて話し合ってみた事もある。その中で葛城さんが加虐に方向付けられた理由は、義父からの性的虐待がきっかけだったと、一度だけ話してくれた事があるんだ」
「……!」
「母親の再婚相手から昼夜問わず何度も何度も犯される地獄のような日々の中で……ある日、義父の力が弱くなった事に気付いたそうだ」
「……」
「実際には葛城さんが成長して、力が強くなったという事らしいけど……とにかく葛城さんは、ある日義父に自分から誘いかけて布団の中に潜り込み……義父が油断したところで用意しておいたロープで義父を縛り上げ、長年の怨みを晴らしたそうだ」
「……」
智佳は、胤真の手を握り締める。
「それからだそうだよ。簡単な拘束でも人は身動きできなくなり、意のままになると理解したのはね。後は、実践していくだけだった……」
手を握り返し、胤真はそう続けた。
「そういう背景があるから、あの人は虐待と言われると敏感に反応する。智佳、お前の事も……たぶん、他人事とは思えなかったんだろうな」
「うん……」
家に上がると、胤真は智佳の手を引いてその部屋へと案内した。
「あら、いらっしゃい」
コンクリートが剥き出しの壁に打ち付けられた、手足を拘束するための鎖。
それで拘束され、壁際に立たされている、祐一。
顔の目隠しと両乳首のピアスは変わらず、今はもう一つ追加されている物がある。
勃起の根本を締め上げる、革製のバンドだ。
「さ、もう一度話してくれる?何故智佳さんを犯したの?」
祐一の前に立つ葛城響子は革バンドで血流を止められた肉棒を、ハイヒールで容赦なく蹴り上げる。
「ヴぎゃがぁぐぅあぁっ!!!」
祐一の口から、人間とは思えない悲鳴が漏れた。
胤真は智佳を抱き寄せ、智佳は胤真の腕にすがりつく。
「と、智佳が、悪い、んだ……」
祐一は、喘ぎながら喋り始めた。
響子は、祐一の肉棒を踏みにじっている。
「あいつ……誘って、来るから……あぎぃやああがあっ!!」
ヒールの突端に尿道口を抉られ、祐一は再び悲鳴を上げた。


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