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真っ赤なリース
【スポーツ 官能小説】

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第8章 アソビ-1

10月になった。一年後に捜査一課に戻してやると言われ様々な面倒を見て貰っている朱音だが、朱音にとってもはや捜査一課に戻る戻らないなどどうでも良い事になっていた。田澤との関係を保てるなら別に捜査一課だろうが交通課だろうがどうでも良いのだ。しかし自分を捜査一課に戻してくれようと面倒を見てもらっている田澤にその気持ちを悟られる訳にはいかないし、もう愛人関係のままでは収まり切れなくなっている自分の気持ちも悟られる訳には行かない。朱音は失態に傷心し捜査一課に戻るべく立ち直ろうとする女を演じる事が田澤を繋ぎ止めるにはベストの選択だと思い、そういう女を演じている。朱音は田澤が思っている以上に大きな愛情を抱いていたのであった。朱音は田澤の前では未だ傷が癒えず前へ踏み出す事に恐れをなしている臆病でしおらしく従順な女の姿を見せているのであった。

そんな頃、田澤は吉川と飲みに行った。2人は定期的に月1程のペースで飲みに行っいる。田澤にとって吉川は県警本部の中で一番気を許せる男でもあった。大学の頃から先輩後輩の間柄だ。付き合いは長い。同じサークルにも所属しており気心知れた間柄で飲む酒は非常に美味く感じていた。

「いつも済まないな。」
ビールで乾杯した直後の田澤の言葉であった。それが何を意味しているのか、吉川にはすぐに分かった。
「気にしなくても大丈夫ですよ。」
2人は目を合わせてニヤリと笑った。
「しかしうまい具合にあの女をモノに出来たモンですね。田澤さん、昔から強運でしたもんね。」
「まぁな。フフフ。」
「前から言ってましたもんね。あの女とヤリてぇって。」
「ああ。」
「田澤さん、昔から気の強い女、大好きでしたもんね。そーゆー女を跪かせ自分のいいなりにさせるのが大好きで。」
「ああ。昔から変わねーよ。」
「田澤さんのそーゆーとこ、羨ましいですよ。」
「フフフ、そうか?」
2人は美味そうにビールを飲み干す。
「でもよー、大博打だったよ、立花を庇うのは。下手したら俺も奈落の底へ落ちるとこだったからな。」
「二野原勝彦の件ですよね?アレ、逮捕するならもっと早く出来たのに、あの女をモノにする為にわざと逮捕を遅らせたんですよね?」
「ああ。逃げられたらそれまでの捜査がパーになるとこだったからな。」
「そこまでしてあの女とヤリたかったって事ですね?」
「ああ。あの女を見る度に、今すぐ犯したい衝動にかられてしまってなー。どうしてもヤリたかったんだよ。その願望を抑える事が出来なかったよ。」
「分かりますよ、あの女、エロいですもんね。確かに男ならあの小生意気な女を黙らせてやりたい気持ちになりますよ。チンポで!」
「まー、黙らせるどころかアンアンうるせーけどな!ハハハ!」
田澤は心からの楽しさを表すような笑い声を響かせた。


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